エディターレビュー
ある夏の日、両親の離婚で引越しすることになった小学6年の少年・見春(伊藤敦史)は、東京都保谷市と埼玉県日高市を結ぶ送電線、通称“武蔵野線”が一体どこまで続いているのかを知りたくなり、2歳年下のアキラを連れて送電線を1号線までたどる旅に出た…。 第1回PFFの入賞者でもある長尾直樹監督が、日本ファンタジー・ノベル大賞を受賞した銀村のぼるの小説を映画化したキッズ・ムービーの秀作。淡々としながらも叙情的かつノスタルジックな演出が大いに功を奏し、子ども時代はすべてが冒険であったという、大人になると忘れてしまうことまで思い出させてくれる佳作である。現在TV版『電車男』などでも活躍中の伊藤敦史が子役時代に主演した作品ということでも、今では価値ある作品だ。(増當竜也)
カスタマーレビュー
僕の足はどこまで歩いてゆけるのだろう 鉄塔武蔵野線 [DVD] 伊藤淳史
小さいから、ずっと見上げていた鉄塔。よく、お父さんと見上げた鉄塔。
形も二種類、男に見えるオトコ鉄塔と女の人のようなオンナ鉄塔。
僕は、この町の鉄塔をずっと見上げながら大人になるんだと思ってた…。
そんな夏休みのある日、小6の見晴(海猿でも好演してた伊藤淳史くんの子役最後位の時期)は
鉄塔の下に武蔵野線【71】と表記してあるのを見つける。
『これをたどっていったら1号鉄塔まで行けるはず。1号ってどんな場所なんだろう!?』って
思いに取り付かれた彼は二歳下のアキラに『なぁ、行ってみたくないか?見てみようぜ!』てな事を
言って、この冒険に誘い出す。かくしてウォーキングロードムービーが始まる。のだが。
真夏の日差しを浴びて暑いし、鉄塔の立ってるような場所は色々と大変だし。
おまけに夕焼け日暮れて辺りが暗くなり出す。と、もう、そこは小学生心細くもなろうと言うもの。
お約束通り、2人はケンカして仲間割れ。さぁ、この先どうなってしまうのか?(カビラ慈英風に)。
見晴の鉄塔に対する思い入れ、描き方が、映像や音楽としっかり結び付き、
見終わった後かなりの余韻に浸れた。これからの見晴にエールを送りたいと思う。
【夏の庭】や【スタンド・バイ・ミー】に感動したあなたに。
永遠の今を駆け抜ける 鉄塔武蔵野線 [DVD] 伊藤淳史
夏休みが終わる前に転校してしまう見晴が、自分の下駄箱にビールの王冠を置いていき、その後で誰もいないプールをじっと見つめる、というシーンがあります。
台詞はないのですが、彼の切ない心情がとてもよく表現されていて、こころを打たれます。
この映画は、そうした刹那の数々を綴った、映像コラージュとして観ることもできると思います。
雑木林と彼方まで続く畑、雑草だらけの公園やジュースの自販機、そして抜けるような青空や夕映えを背景にした鉄塔たち。そのなかを二人の少年は、まばゆいばかりに駆け抜けます。
見晴の、父親への複雑な想いや、鉄塔へのこだわりの原因などは、この映画ではオブラートに包まれていて少し判りづらいかも知れません。
しかし、焦点を当てたかった所はそこではなかったことが、はじめから終わりまで、映像を通して語られているような気がします。
大人への階段?! 鉄塔武蔵野線 [DVD] 伊藤淳史
ひと夏の冒険物語!と言ってしまっては元も子もないんですが。
ほのぼのとしてる中にも、しっかりと苦々しさも感じつつ。
武蔵野線を追うという、明確な意味がありそうでない。
そんな目的がまたなんとも言えず、この作品の魅力となっていますね。
やっぱり、夏にみると格別な気がする。
子供にとっての冒険 鉄塔武蔵野線 [DVD] 伊藤淳史
少し不思議な印象の映画でした。
あまり説明がなく、感覚で見るという感じの作品だと思います。
主人公の少年は、どこかで見たことある顔だと思ったら伊藤淳史君でした。(子供の頃はさすがに可愛い)
田舎の静かな風景の中、鉄塔を順にたどっていく少年の冒険。
一応2人の少年ですが、ストーリーとしては見春1人の物語と言えると思います。
子供なりの困難に出会いながら、それでも1号線を目指し続ける見春を駆り立てているものは何なのか?
言葉で説明できない子供の頃の微妙な心情が、自分の中にも甦ってくる気がしました。
印象的なのは、大人たちも同様です。
冒頭のシーンをはじめ、どこか奇妙で不思議な父親、淡々とした母親。
旅の中で出会う乱暴な大人や気のいい大人。
皆どこか変わった雰囲気で、でもかえってリアルなような気もします。
それぞれの態度を見春と同じ視点で見ていると、大人って理不尽で理解しがたいものなんだな・・・としみじみ思いました。
緑豊かな田舎の風景が、作品全体にいい雰囲気を出してくれていると思います。
いつまでも手元に 鉄塔武蔵野線 [DVD] 伊藤淳史
ずっと昔にTVで放送されていて心に残っていました。
夏の冒険・・・
自分にもそんな思い出が色々あるのですが
この作品を観る度に、そんな思い出も一緒に鮮やかによみがえります。
夏休み、空き地、入道雲、セミの鳴き声、サッカーボール、
そうめん、マウンテンバイクなど等・・・
毎年、夏になると観たくなる作品です。
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