カスタマーレビュー
貧困と生存を世に問う Pixote, the Law of the Weakest [VHS] [Import] Fernando Ramos da Silva
ブラジルには貧困層に属する人々がまだ多い。主人公の10才の男の子、Pixoteもその一人。少年更生所に入れられた彼は、その矛盾だらけの管理体制に反発し仲間と共に脱走。ストリートチルドレンになった彼らは生存のためにあらゆる手段を取るが、現実は想像を絶する厳しさ。仲間はしだいに消えていき、Pixoteは一人あてもなくさまよい歩いてゆく。Pixoteは現地語で「チビ」という意味。実際にサンパウロのスラム出身だった彼は(映画撮影の数年後、強盗を計り射殺)社会から完全に見放された存在。チビ(ちっぽけな存在)というあだ名は彼だけを指すのではない。あえぎ苦しむ貧困層全体をも指し、貧困問題に対して対策をほどこさない社会に対する痛烈な批判。監督は当初ドキュメンタリー映画を撮影する予定だったが、政府より禁止されたためにフィクションに変更した経過がある。しかし、いくら映画とはいえPixoteら10代の少年たちに犯罪を演技として体験させるのは問題。Pixoteの悲しげに訴える目を一生忘れることができないだろう。名作。
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