カスタマーレビュー
終盤までは眠い、しかし名作 大地のうた [DVD] シュビル・ボンドパッダエ
驚くようなことだが、終盤までは眠い名作というのは存在する
私は映画や小説のオールタイムベストが好きなのだが、
マスターピースと呼ばれているような作品でさえそういうものが結構ある。
この原因と思えるのが、構成や興味を引くような語り口だと思う。
他のレビューでも書いてありますが、前半はまったく退屈(必要なショットですが)
まず、誰が主人公でどの人物を見てよいのかわかりません。
前評として”主人公、オプーの目を通して・・”とか書いてあるし
ジャケも少年。この少年が主人公かな?って思ってみるとたいして出てこない(笑)
*これは三部作の流れでいっていると思われる
しかしながら実質的主人公は少年の母親なのでそう思ってみたほうが
理解しやすい。
途中まで誰の、どんな話だかまったくわからないので見ていて本当に困る。
見せられている描写がどういう意図で描かれているのか
”テーマ何?”って、常に意識がそこにいってしまう。
終わりのころになって、やっとわかりだして俄然、それらの描写に
意味を見出せるようになる。
テンポのいい映画を見慣れた自分にはかなり辛かった。
かつては映画館という、「映画を連続で最後まで見させる強制力」が
あったので、わざとそうつくったのか・・・
評価も高い作品なので、”教養として”見ておくというのありだと思う。
ただ、若い人向けとはまったく思わない
私はインド映画というとこのイメージが強く、インド映画は真面目で哲学的だと
ずっと思っていました。しかし、実際の現在のインド映画は昨今マサラムービーと呼ばれ
ミュージカルシーンや娯楽性が多いものです。
詩的な映像美が静かな感動を生む。 大地のうた [DVD] シュビル・ボンドパッダエ
一回目は、きっと眠くなると思います。インドのある貧しい家族の日常をただ淡々と描写するだけ。今の感覚で観ると非常にテンポが遅く、半分以上たってもこれといった出来事が起こらないことにいらだちを感じる人もいるかもしれません。
しかし、これはストーリー展開やスピード感でみせる映画ではありません。非常に詩的な映像芸術です。現実をありのままに描写する手法を徹底して成功した例はあまりありませんが、この作品が例外的なのは、監督のみずみずしい映像感覚が、そのストイックな姿勢をうまく昇華させたからではないでしょうか。
ラヴィ・シャンカールの音楽も効果的に使われています。ほとんど素人だけで構成されたという俳優の演技も大変自然で、インドの風景のなかに見事に溶け込んでいます。
一回の鑑賞で判断をくださず、二、三度観てください。一度、その魅力に目覚めると、何度も戻ってきたくなる作品になると思います。
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