本国スイスでのステータスを考えると日本における盛り上がりは今一つな感がある
GOTTHARDであるが、またも強力なアルバムをリリースしてきた。
ごくごくオーソドックスなHRであるがゆえにアピールする部分が少ないのかもしれないが、
きちんと音を聴かないでこのバンドを遠ざけてしまうのはもったいなさ過ぎる。
オープニングの単調なハード・ブギーを我慢して聴き通せば、そこからは至福の世界が待っている。
スケールの大きさとメロウな表現力を兼ね備えたメロディが絶品な"What I Like"、
スティーヴ・リー(Vo)のエモーショナルな歌唱が楽曲のハイライトを作っている"Have A Little Faith"。
この2曲を聴けばGOTTHARDが特別なバンドだという事実を理解してもらえるだろう。
本国での盛り上がりは望むべくも無いにしろ、せめて日本公演が出来る程度には売れてほしいなあ。
今回から六人目のメンバーと言われていたプロデューサーのクリス フォン ロアと決別し、アメリカ人のマーク ターナーのプロデュースを仰いだ新作。本国でアコースティックアルバムがブレイクし、ソフト路線にシフトしていって久しく、このままじゃGOTT"SOFT"じゃんとつまらんことを考えていた。心気一転ガツンとしたやつを作って欲しかったが、今回もヌルかったという印象を拭いきれない。昔のようなハイトーンを聴かしてくれよ、リー。
本国スイスではB'z並の人気を誇る(らしい)国民的バンド、GOTTHARD。前作から2年振りとなる本作も相変わらずの素晴らしい出来だ。
本国での人気を決定付けたアコースティック・アルバム「G-FROSTED」以降、どんどん軽さを増していった彼らのサウンドだが、本作ではかつてのガッツィな“Hard Rock Band, GOTTHARD”のサウンドを完全に取り戻したといえる(AC/DCばりのドライヴ感を持ったなんかにそれが顕著に聴かれる)。とはいえ、ポップでキャッチーな、魅力溢れる彼らの音楽性は不変。
その魅力的な楽曲を更に感動的なものに仕上げるのが、スティーヴ・リーの歌心に充ちた力強いヴォーカルだ。特にバラードに於ける情感溢れる歌唱は圧倒的存在感を誇る。HEARTLANDのクリス・ウーズィ同様、もっと評価されて然るべきシンガーだ。スティーヴだけでなく、バンドそのものの評価ももっとされて然るべき。いつまでもBON JOVIやMR. BIGじゃないでしょ。負けてないよ、絶対・・・。
前作HOMERUNは私的には2001年のベストワンアルバムであった。ゆえに本作への期待は半端ではなかったが、全く期待を裏切らないすばらしい出来。FAIR WARNINGが活動停止状態である現状では世界最高のメロディアスハードロックバンドであると思う。
相変わらずバラード系の曲が多い?そんなことはこれだけ曲とvoがすばらしければどうでもいいことだ。
このバンドが日本で正当な評価を得ることを期待する。