ありえない安っぽさ。何故90分程度の尺なのか? 3時間はさすがに長いけど、前後編各75分で2時間30分ぐらいにはして欲しかった。あまりに展開が早くダイジェストのあらすじを観せられてるような気がしてきます。 短い尺にあわせかなりの変更。原作通りに作る必要はないけど、郭が死んでるって設定は痛い。郭と毒猿の関係、そして同じ警察官として信頼しあう鮫島との関係。それらがあってこそクライマックス、毒猿と鮫島が向かい合うシーンは感動的なのに。こんな大事な要素を削り一体観客に何を観せたかったのか?
活劇として書かれたと言う原作の映像化がアクションメインなのは悪いとは思わないけど肝心のアクションも正直言ってたいした事はない。中盤の襲撃も新宿御苑の所もなんか迫力不足な感じ。殺し屋が仕事してる所なんて見た事はないからリアルとかリアルじゃないとか言えないけどかなり安っぽい感じ。安っぽいといえば新宿御苑。行った事ないけどあんなじゃないだろ。
ミスキャストとは言え舘さんをはじめ俳優さん達は熱演してます。しかしこの話の作り方ではなんか報われてない気がします。
クライマーズ・ハイみたいに気合いを入れて作って欲しかった。
原作とはちょっと話を違えていますが、基本的なテイストである溢れるバイオレンスはしっかり残っています。特に毒猿役の永澤俊矢、はまりまくっています。抑え切れない暴力を弾けさせるには(この当時では)彼が最高でしょう。最初から最後まで、鮫島役の舘ひろしを食っています。
それに加えて、このドラマで忘れてはいけないのが、今は癒し系で大ブレイクの本上まなみが汚れ役をやっていることです。当然大きく売れ出す前なのですが、彼女がこんな役をやっているの?!と目を剥いてしまいます(知っている人はそうでもないでしょうが)。それだけでも、新宿鮫シリーズのファンではない人Butほんじょのファンという人には見て欲しいと思います。彼女の意外な芸の広さを実感出来ます。
新宿鮫シリーズのドラ!マ版第一弾ですので、映画版(真田広之版)とはかなりテイストが違いますが、原作の解釈をこうも出来るな、という点ではかなり感心出来ます。さすがNHK!
まあ、好き嫌いや『ぬああー!こんなのは鮫じゃねぇ!』という意見はあるでしょうが、取り敢えず見て下さい。レンタルでも良いから。