さそり 続編。前作から うまく話をつなげてます。群像劇。白石加代子さんが がんばってます。梶芽衣子さんの台詞の少なさが印象的。あざとい演出が むしろ心地良い。
「さそり」の異名を持つ女囚松島ナミ(梶芽衣子)は、彼女に反目する大塚(白石加代子)ら女囚達と刑務所を脱走・山中を彷徨った挙げ句に、温泉旅行客を満載したバスを乗っ取るが……。
シリーズ第一作目でも伊藤俊也監督の演出はケレン味をかいま見せていましたが、本作でそのセンスは爆発。女囚達は男を恨むあまりに自分の腹を割いて赤子を殺したとか、夫の浮気相手を毒殺したとか、そうそうたる経歴の持ち主ばかり。彼女達は猥歌を歌い、男の看守をなぶり殺し、仲間を裏切りながら、まるで西部劇か股旅物のようにマントを羽織って無人の地を走り抜きます。そして所々に入る、能のような演出。そして劇中二言しかしゃべらない梶芽衣子! ごみ溜の中でのデスマッチ! ラスト、真っ昼間の新宿の街を走る数十人の囚人服の女囚達!
怨念と哀しみ、下品気味の娯楽と前衛が混沌となった状態で一気に見せる、大怪作にして傑作です。