エディターレビュー
1949年夏のカリフォルニア。義兄が営む理髪店で毎日客の髪を刈り続ける寡黙な男エド・クレイン(ビリー・ボブ・ソーントン)は、当時のベンチャービジネスでもあったドライクリーニングと出会い、クリーニング屋を始めるための資金稼ぎとして、妻の不倫相手をゆすってしまう…。 イーサン&ジョエル・コーエン兄弟の9作目にして、初の全編モノクローム作品(カラー・フィルムで撮影し、そこからモノクロ・ネガフィルムに現像)。いつもは技巧を凝らす彼らの映像美も今回はやや抑え目(ただし、今回は実は多分にSFチックなので、観て確かめたし)で、ドライクリーニングのために人生を狂わされていく主人公およびその周りの人々を、文字通りドライに描いていく。ただし、彼らならではのそこはかとないユーモアセンスも俄然健在だ。(的田也寸志)
カスタマーレビュー
釘付け バーバー ― 2枚組 DTSスペシャルエディション (初回生産限定版) [DVD] ビリー・ボブ・ソーントン
単調な人生に疑問を感じている床屋が、ちょっと勇気を出してしまった為に悲劇に巻き込まれていくストーリー‥
展開に意表を突かれる為、アクション映画でもないのに見ていて釘付けでした
面白いです
ただラストが可哀想過ぎて、ちょっと後味悪かったかな‥
しかし同じくラストシーンで語った妻へのちょっとした想い‥本当はこの男にはふさわしくない筈の台詞なんですが、何やら深いものを感じました
現代の顔ナシ バーバー ― 2枚組 DTSスペシャルエディション (初回生産限定版) [DVD] ビリー・ボブ・ソーントン
義弟の床屋で働くエド・クレイン(ビリー・ボブ・ソートン)。いつも口にはくわえタバコのこの男、口数が極端に少ないせいか、存在感のうすさは自他ともに認めるところ。この男の夢の中では、たとえUFOが拉致しにあらわれても、あっさりと見過ごされてしまうほどである。
以前、宮崎アニメの中で<顔ナシ>というキャラが大暴れしていたが、このエドという男もカルフォルニアの田舎町でくすぶり続ける、現代に生きる<顔ナシ>の一人である。そんな男が、うますぎる出資話に手を出して一儲けをたくらんだり、好意を寄せる少女(スカーレット・ヨハンソン)を一流ピアニストに育てようと思いたったりして、自らのレゾン・デートルを世間に示そうとする気持ちはよくわかる。
しかし、運命(脚本)はエドになんとも皮肉な結末をもたらすのである。別に伸びる必要のない髪毛を切ってただゴミ箱に捨てるだけという非生産的な<床屋>の仕事にはウンザリしていたものの、ただ平坦に生きて誰からも忘れ去られていく人生を送るよりも、最期にエドに訪れた<晴天の霹靂>は彼の人生にとって唯一のスポット・ライトだったにちがいない。
一人の男の後悔のない人生をキレイに描いている作品 バーバー ― 2枚組 DTSスペシャルエディション (初回生産限定版) [DVD] ビリー・ボブ・ソーントン
理髪店ではたらく無口なエド、
毎日、良くはないが悪くもない生活を営んでいた。
それが、何故かドライクリーニングに興味を抱いてしまい、その資金欲しさに妻の浮気相手をゆする。
そのちょっとした道の踏み外しから始まる
悲劇とも喜劇ともとれる彼の第二の人生を、
コーエン監督がお得意のブラックジョークをまじえて、妻への気づかぬ愛、茶番じみた裁判、若い娘への恋心などを淡々と描いている。。
ここで、一つの疑問がうまれる。
彼は道を踏み外さない方が幸せだったのか??
否。
少なくともこの作品の場合そうではない。
どんなに思慮のたりない思いつきであっても、
それを実践したほうが、実践しなかったときよりも断然後悔は少ないのだ。。
もちろん、
これを現実世界に当てはめてしまっては、
数多くの取り返しのつかない後悔が待ち受けているだろうが。。。
話の構成も、映像もとてもとてもきれいな作品。
セピア色の映像に、たばこの煙が無口な主人公の性格を上手く表現していて印象的だった。
見終わった後はそのきれいな話の構成に非常にスッキリした気分になれる。
いつか死ぬのに生きている バーバー ― 2枚組 DTSスペシャルエディション (初回生産限定版) [DVD] ビリー・ボブ・ソーントン
「いつか死ぬのに生きている」
この圧倒的な絶望を知りながらも尚生きている。
宗教に傾斜する者もあれば、自ら死を選ぶ者もいる。
どちらにも向かない者は、静かに服従するのみだ。
スカーレット・ジョハンソンがいい♪ バーバー ― 2枚組 DTSスペシャルエディション (初回生産限定版) [DVD] ビリー・ボブ・ソーントン
コーエン兄弟独特の暗いウィットとユーモアあふれる作風は、こういったいくぶん シリアスなノアール・ドラマでも健在。彼らの現在までの最高傑作とも称される このバーバー(ってか日本語のタイトルが安直すぎなのも気になるのだが) は、白黒で劇場公開されたのだが、なんとこの日本版では原版からお こしたカラー版も同梱されている。ラオール・ウォルシュの傑作ノアール・アクション 「ホワイト・ヒート」はもともと白黒映画だが、それに着色した擬似カラーの プリントが存在する。さしずめこれはその逆か。劇場公開白黒版で、 陰影の濃い、白黒映画独特の影を強く強調した作風が、カラー版だと どのように見えるのかも興味深い。 ちなみに冒頭で述べたタイトルだが、原題は「The Man Who Wasn't There」 (そこに居なかった男)。 ところで、ちらっと出てくるスカーレット・ジョハンソンがとてもカワイイ☆ 役柄もサイゴまで裏切らないwwwはまり役。
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