1994年〜96年の林海象監督&永瀬正敏主演による劇場版三部作をもとに2002年に制作されたTVドラマ。映画館横浜日劇に事務所を置く私立探偵、濱マイクが関わる事件を、各話異なる監督により描く。本巻には「ユリイカ」で世界を震撼させた青山真治監督による第6話「名前のない森」を、放送時の2倍もの長尺版で収録している。
消えてしまった娘を連れ戻してくれとの依頼に山梨の山荘へと赴くマイク。そこでは「先生」と呼ばれる女性と、互いを番号で呼び合い本来の自分を取り戻そうとする若者たちが暮らしていた。得体の知れない現代的な不安を描く本作は、次回以降も存続する連続ドラマであることから最終的には訪れるであろう解決という期待さえも根底から覆す、ある意味掟破りな作品である。ゲストは鈴木京香、原田芳雄、大塚寧々ら。(田中 元)
これがテレビドラマのスタンダートになればどれほどテレビが面白いものになることか。
あの先生の演技が印象的でした、「私は真理を知っている」という余裕の現われでしょうか。社会の病理を狂気のひとことで片付けないところが好感触です。
本編71分もあります。CM等に邪魔される事もなく、俗世間から隔離された施設のゆったりした時間を共有できるのは、テレビドラマならぬDVD作品ならではの楽しみでした。ただ一人のレギュラー山本金融の「マイク」の呼びかけで現実に引き戻される感覚は、テレビ放送時には得られない物でした。ストーリーの難解さも何度も見直せるDVD向きですね。