エディターレビュー
母親の自殺未遂の後、不登校になってしまった中学1年生のサチ子(宮崎あおい)は、街をぶらついては浮浪者たちと仲良くなっていき、そして小学校時代に恋愛関係にあった担任の先生に、自分の胸の内を書きつづっていく…。 『月光の囁き』『どこまでもいこう』などで注目された塩田明彦監督が、中学生少女の複雑な内面に迫る野心的青春映画。いわゆる美少女を愛でるような、男の幻想的視点から描かれた作品ではなく、自ら“害虫”の道を選んだ上で日常社会と向き合おうとする少女のたくましい姿をリアルにとらえた秀作である。どこか心に傷を負った者たちが多数登場しつつ、誰も傷をなめあおうとはしない非情な世界観の中、自分を気遣う優等生の家に火炎瓶を投げ込んでしまう少女の行動は、もはや理屈を超えたリアリティに満ちあふれており、観る者はただただ呆然とするしかない。(的田也寸志)
カスタマーレビュー
宮崎あおいが可愛い 害虫 スペシャル・エディション [DVD] 宮崎あおい
とにかく女子中学生の「美しさ・もろさ」に釘付けでした。ストーリー的には目新しさは感じないのですが、宮崎あおいの可愛さとその存在感に惹き込まれます。 宮崎あおい演じるサチ子は自分の置かれている立場や環境に、実は見ているワタシ達ほどに暗さや違和感を感じていないと思いました。 13歳らしいとまどいやふてぶてしさ、そしてタカオ達といるときにみせる無邪気な笑い顔。ごくごくフツーの「女子中学生」です。 誰だって退屈な学校に行きたくなかった事あるはずだし、母親を疎ましく感じる年頃だってあったはずです。(その母親が、自殺未遂をしていようとしていなかろうと。) 蒼井優演じるクラスメート、ナツコだってつまらなさそうに部活をし、クラスメートとしゃべっていても退屈丸出しです。文化祭のフォークダンスでも無理矢理楽しもうとしている感がありますし、合唱なんて本気で歌いたくて歌ってないわけで。学校生活のくだらなさと(狭い女子トイレでの噂話とか)、サボッて大空の下で河原を歩くサチ子の表情が対称的でした。 ワタシ個人的にはナツコが一番いわゆる「害虫中学生」に見えました。ナツコだって本当は、自分に正直なサチ子に憧れていたはず。だけど母親の愛人に襲われかけたサチ子を慰めながら、一番言ってはいけない事を言ってついにサチ子に自覚させてしまったわけですから。 「サチってかわいそう。お父さんいなくて、お母さんは自殺未遂して。そのお母さんの愛人には襲われちゃってカワイソウ!」なんて面と向かってカワイソウ扱いされたら、多感な年頃の少女は侮辱され傷ついて当然です。 一つ気になる点は、何度も男性に性的対象として見られた女子中学生が、男性ドライバーの車にヒッチハイクするでしょうか?ありえません。
サチ子は害虫じゃない 害虫 スペシャル・エディション [DVD] 宮崎あおい
「サチ子=害虫」だと思っている人たちが多い。
映画を観終わった時にレビューを書くつもりはなかったけど、そういうレビューを観ていたら書かずにはいられなかった。
サチ子は壊れてもおかしくなってもいない。
純粋な心を持っている1人の女の子であることでは他の女の子と変わりはない。
ただ、彼女の周りには害虫のような大人たちがいて、彼女の心を食い荒らしてしまう。
彼女を支えているのは不良と浮浪者、生徒と恋愛関係になってしまった元教師。
彼らもまた彼女と同じように純粋な心を持って生きている。
サチ子に救いの手を差し伸べる彼らと、サチ子を差別化している大人たちと、どっちがサチ子にとっての害虫なんだろうか。
善と悪が紙一重ならば、サチ子を観て悪だと思っている「善良な鑑賞者」こそ悪で害虫だ。
13歳の不遇な女の子をどうして悪だと思えるんだろう。
彼女が見せた仲間への優しさは悪なんだろうか。
仲間と楽しんでいる時の彼女の表情に悪を見いだせるか。
1人の女の子の心に闇の痕跡を刻んだ害虫は悪だ。
その害虫は彼女とは反対の立場、彼女が拒絶した世界にいる。
そして僕らはその世界に生きている。
心を食い荒らされた彼女を助けることのできない「僕ら」が悪だ。
いろいろ考えさせられる作品‥。 害虫 スペシャル・エディション [DVD] 宮崎あおい
宮崎あおいが次々と起こる残酷な現実の中での、多感な女子中学生を演じている作品。‥まあ、よくもこれだけ不幸な事が続くものだ!‥せっかく、蒼井 優が演じるクラスメイトの「夏子」のおかげで学校に復帰出来たと思ったら、母親の彼氏に乱暴されそうになり、そこらへんから宮崎あおいが演じる「サチ子」の「壊れ方」がエスカレート‥! 学校のクラスメイトも彼女から遠ざかり、ついには犯罪にまで手を出してしまう。‥挙げ句の果てには、「夏子」の家を放火する始末‥! 宮崎あおいは「壊れ」ていく女子中学生「サチ子」を見事に演じて観せてくれる!‥特に「夏子」の家に放火し、燃える家を見つめながら徐々に「我」にかえり恐怖に怯える表情は全く素晴らしいの一言だ! 次々に不幸に襲われる「サチ子」だが、彼女自身は結構前向き‥。塞ぎ込まずに自ら行動を起こす彼女には、ほんの少しだが救われるような想いも‥。そしてあのラスト、緒方(田辺誠一)が何とか救ってくれるかと思えば…わっ、「サチ子」これからどうなっちゃうのって思ったら、突き離されて「ジ・エンド」!(悪い事しか思い浮かばない!)しかし、「サチ子」の最後の表情は「これから先、どうにでもなるよ‥」って言っている感じがして、なんだか複雑な気分でした。エンドクレジットの「サチ子」の鼻歌も印象的でした!‥この年頃の女の子の考えはよ〜ワカラン(笑)‥いろいろ考えさせられる作品でした。
親が娘に見せたい映画 害虫 スペシャル・エディション [DVD] 宮崎あおい
この映画は恐ろしいほど偏見に満ちている。
ホームレスやキ○ガイやリストカットやシングルマザーや不登校やヤンキーや売春やラブホテルや大人やトラック運転手や原子力発電所の所員に対して。
そう、この映画を見れば自分がどれだけ恵まれた環境にいるか分かるし、危険な状況に陥らないためにはどうすればいいのか分かるのである。
つまり、反面教師的な教育映画、それだけ。それ以上もそれ以下も意味はない。
少女は壊れていく 害虫 スペシャル・エディション [DVD] 宮崎あおい
簡単に話せば、一人の少女が壊れていく話。
最初の方はちょっと謎な女の子だなーっと思うぐらいだったが、
ホームレス(?)の人と家に火炎瓶投げつけるあたりとかはもぅ、
ヤバイですよこの子!って感じになっていた私。
でも、田辺誠一のお陰で救われるのかなーっと思ったのにあのラスト。
正直、私は後味悪かったですね。
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