カスタマーレビュー
凡庸な演出と想像力 リリイ・シュシュのすべて [VHS] 市原隼人
映画作家としての最低限の才能がもはや枯渇状態である。旧作も悪くはなかったが、独創性に欠けるうらみがあったが、今回の作品は既視感に溢れた凡打。
空飛びたい。 リリイ・シュシュのすべて [VHS] 市原隼人
タイトルのこの一言は不良グループに援助交際を強いられる少女がつぶやくコトバである。 若さとは何だろう?はかなさ、傷つきやすさ、キレやすさ? 若さとは変化しやすさである。周りのあらゆるものに影響されて、影響されて、影響されて。心の中の変化はさておき、周りの人から見た変化は一瞬であり、人はそれを「キレる」と呼ぶ。 若さとは危うい。切ない。強い。弱い。 この映画で岩井俊二監督は、あまりにも現実的な、現実よりもリアルな世界を生みだした。若さが認知できる現実はリリィの切ない歌声だけ・・・
救いのない、でも美しい リリイ・シュシュのすべて [VHS] 市原隼人
「キレる」若者が増えている・・・数年前のワイドショーではこんな言葉がよく聞かれた。「思春期の子供たちは、いったい何を考えているのだろう。」多くの大人たちはこうした疑問を一度は持ったことだろう。この映画は、「キレる」といわれていた年代の若者たちの心理を淡々と、端的に、キレイに描いている。しかし、そこに救いはない。現実の世界で対話や矛盾、イザコザに疲れた人々、底のない闇の中で「生きている」実感が持てずにいる人々が、理想や「リアル」を創りあげ、そこに楽園を見出す姿。最後は、ひとり。つながりを持てず人は信じられないが「虚構」を盲信する人間。この恐ろしさ。悲しみ。「かなしいほど美しい」こんなことばをあててみよう。
少年特有の不条理な世界を鮮明に描かれた映画 リリイ・シュシュのすべて [VHS] 市原隼人
岩井俊二独特の映像美に引き込まれてしまいました。 どこか片田舎な風景に、悪いことをする少年達。 最初からぐいぐい引き込まれます。 時折りはさまれる、インターネットの掲示板の書き込みもストーリーを円滑に進めていたと思います。 それと、主人公を高校生ではなく、あえて中学生にしたところがよかったです。 「中学生」という若さが純粋すぎて、だからこそ精一杯背伸びをして、 自分にもどうにもできなってしまった不条理さが、 あまりにも切なくてもどかしい気持ちになってしまいました。 そして出来てしまった心の傷が、少年達を狂わせてしまう。 「若さ」というものが、罪なのではないかと思ってしまいます。
大人になって思う「14歳のリアル」 リリイ・シュシュのすべて [VHS] 市原隼人
自分やまわりの子が大人になるのを、じっと待っていたあの頃。10代のときのあの問題の答えは教えてくれないけど、こんな世界を表現してくれた映画があるだけで救われるかもしれない。美しい映像のなかに住むあの少年たちと共感しながら、暗くて綺麗な世界にずぶずぶと浸っていたいです。
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