何とあのドニー・イェン氏がアクション監督を務めているというだけあって、アクションは(邦画にしては)クール。主演の釈ちゃんが日本刀をビュンビュン振り回して、格好良いバトルを見せてくれます。でも、それだけ。
500年鎖国が続いてボロボロになったというパラレルワールドが舞台なのですが、世界観の作り込みが今一つで…。
背景は半分くらいが山林(取って付けたようなCGによる街の風景も出るけど)だし、台詞でいくら国情を説明されても、服や小道具や風景等、あらゆるものが地味(帝政の風景を一切出さずに、「姫」って言われても何か…)なので、異世界を表現する工夫が足りないような気がしました。
ツッコミ所も多し。タイミング良く現れるトラック。オモチャにしか見えない嘘臭い銃(せめて色はシルバーに欲しかった)。修羅の世界に生きてきた雪が、たかが虫料理に戦いたり、テロに関わっている割に、伊藤英明にまるっきり緊張感が感じられなかったり……。
邦画のアクション・ムービーに、こういった細かい作り込みを求めてはいけないのかもしれませんが、バトルが良いだけに、「惜しい!」と嘆きたくなる作品。せめて僕みたいなド素人に「僕ならここはこうするのに!」と思わせるポイントぐらいは、ギリギリまで削って欲しかったな〜……。