エディターレビュー
本国アメリカよりもヨーロッパで評価の高いニコラス・レイ監督が撮った戦争映画。太平洋戦線で、米軍の厳格な鬼隊長(ジョン・ウェイン)と、彼に反発しながらもやがて心を通わせていく部下(ロバート・ライアン、ドン・テイラーなど)たちのヒロイックな姿を追っていく。 いわば典型的な鬼隊長もので、ジョン・ウェインのいつもながらの貫禄が魅力的だが、その一方で日本軍も典型的悪役として描かれており、また戦闘シーンには実写フィルムを使用しているので、日本人としてはどうしても複雑な気分になってしまう。プログラム・ピクチュアと割り切って観た方が得策だろう。日本初公開時の邦題は『太平洋作戦』。後のリバイバルで本邦題に変更された。(的田也寸志)
カスタマーレビュー
ハワード・ヒューズは映画製作の迷人 太平洋航空作戦 [DVD] ジョン・ウェイン
骨太の作家精神を持ったニコラス・レイ監督、戦争映画も得意とするアメリカ映画界の巨人ジョン・ウェイン、複雑な人間描写を見せてくれるフィルム・ノワールの雄ロバート・ライアンががっちりトリオを組んだ作品ということで期待は増しますが、いかんせん平凡な結果に終わってしまいました。これは製作者である億万長者ハワード・ヒューズ(詳しくはマーティン・スコセッシ監督作品『アビエーター』を観てください)の趣味の映画ともいえるもの。それを証拠に飛行機が扱われているし、戦争ヒロイズムも高らかに謳われています。それが悪いというわけではありませんが、レイ監督はしばしば自作で見せる大胆な映像構成をここではまったく行っていません。カット割りも平凡、カメラワークにも少しの面白さもありません。実写とフィクションの融合も思ったように効果をあげていませんし、ストーリーもありきたりです。唯一の救いはウェイン演じる上官とライアン演じる仕官の心情の対立がもたらす迫力のあるシュチュエーションと、上官の家族とのつかの間の再会に見られるロマンティシズムあふれるシーンの美しさでしょうか。ニコラス・レイはただ作品をこなすこともできるのだという好例です。
まさに複雑 太平洋航空作戦 [DVD] ジョン・ウェイン
やられ役が日本軍なので、どうしても主人公側には感情移入できないのです。零戦頑張れ!負けるな!アメ公墜ちろ〜!なんて思ってしまうのです。日本軍がやられるので腹立ってくるのです。舞台が欧州戦線で敵がドイツ軍ならまた違ったでしょうけどね。
ジョン・ウェインの魅力あふれる戦争映画 太平洋航空作戦 [DVD] ジョン・ウェイン
実際の太平洋戦争の記録映像がふんだんに使用されているところは見もの。 ジョン・ウェイン演じる指揮官と部隊の将校の一人がいがみ合うと言うのはお定まりのパターンだが、 それがジョン・ウェインの魅力を最大限引き出す手法の一つなのかもしれない。 彼はタカ派であったため、敵である日本軍はほとんど描写せず、面白みが欠けるのが残念なところ。 それを割り引いても骨太の戦争映画となっている。 ただし、あくまでも「戦争映画」のため、戦争映画に興味がなく、出演者にも興味がない人にとっては、特に面白い映画とは言いがたい。
アメリカの航空戦映画の傑作のひとつ 太平洋航空作戦 [DVD] ジョン・ウェイン
劇場公開当時の記憶が曖昧だったのですが、見ていて思い出しました。日本軍が優勢だった頃のアメリカ海兵隊航空隊の様子と共に、記録映画フィルムをふんだんに使った(同じ場面が再三出るのは我慢して)迫力は、実際に空襲を経験した(お袋の背中で)者として、納得できる。上官と部下の人間模様ありも、納得できる。「非行少年」オット!じゃない飛行少年から今やヒコー中年を過ぎ老年になる世代の飛行機マニアなら必見ですね。
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