カスタマーレビュー
浪速のロッキー どついたるねん [DVD] 赤井英和
12試合連続ノックアウト勝ちという快挙を成し遂げた我等が「浪速のロッキー」は、
実はこの映画のために、わざと大和田正春にあのような負け方をしたのか。
ああそうかあれは大いなる伏線だったのかと、納得したくなるような奇跡の映画である。
亀田三兄弟が浪速のボクサーというなら、それはCGで創られた映画と同列であり、
この映画には、CG以前のようなパワーが漲っている。赤井英和はこうやって試合前に
減量していたというように、指を喉奥に突込み実際に食べた物を吐いてみせる。
かつてシルベスタ・スタローンの「ロッキー」を映画館で見たとき、客席のあちこちから
拍手と歓声があがり、こんな映画があるのかと感動した。
しかし、「どついたるねん」を原宿セントラルアパート裏の仮設テントで見たとき、
私ははるかにリアリティのある赤井秀和と大和武士の「拳闘」を目の当たりにし、
心の中で、「ものごっつエエやんけ!」と思いっきり河内弁で快哉を叫んでいた。
アンチヒーロー達の関西 どついたるねん [DVD] 赤井英和
名前は忘れてしまったが 「日本以外の国の人が見ても 誰が見ても分かりやすい映画だ」と言った映画評論家がいた。この言葉は正しくないが 正しい。
正しくない点について。この映画は まず こてこての関西の映画である。この映画で切りとられている「関西」には 日本人で関東人である僕にとって ある意味で理解を超えているかと思う。従い その「関西」が 日本人以外に どこまで「分かりやすい」のかは正直疑問だ。
正しい点について。この話の筋は 誰が見ても楽しめると思う。ボクサーが怪我を乗り越えて復活する話であり その「ボクサー」を 任意に変えてしまえば いくらでもバリエーションが効くからだ。
その意味では 陳腐な映画になっていてもおかしくない。例えばロッキーの二番煎じと言ってしまうことも可能かもしれない。
しかし それも正しくない。この映画は実に独創的な映画だからだ。
主人公は ヒーローながら アンチヒーローである。中々 この主人公を素直に好きになることは難しい。ロッキーであるなら 素直に応援出来るが この赤井が演じる主人公は一筋縄ではいかない。あえて 比較するなら「ライジングブル」の主人公に似ているかと思う。ロバートデニーロが演じたボクサーも 徹底的にアンチヒーローであった。
コーチの原田芳雄も よく分からない人間として描かれている。普通の熱血感動映画であれば ヒーローを助けるコーチも格好良いはずだが 本作の原田も徹底したアンチヒーローである。トレーナーの麿赤児も 同様だ。
つまり 明快なアメリカンドリームのような筋を持っていながら 登場人物は 関西臭をぷんぷんとさせた アンチヒーロー揃いというところに 本作の独創があり 味わいがある。
実に面白い。
赤井、大阪、ボクシング、友情・・・何でこんなにみんなカッコええの!? どついたるねん [DVD] 赤井英和
ボクサー時代の赤井さんが大好きやった。近鉄も南大阪でかっこいい野球をやっていて、ダウンタウンがまだ誕生してなかった頃。赤井さんが負けたあの夜、大阪中が大ショックで重い空気に包まれたのを憶えている。そんなあの頃を忘れていた15年ほど前の夏(だったと思う)、東京に越してきていた20代前半の僕は、赤井さん初出演映画を原宿駅前のテント劇場で偶然見た。思いっきり笑って泣いた。大阪から出てきている友達やらお隣りさんまで片っ端から誘ってつごう10回は見に行った。奥さんとつきあい始めた頃、家で見た初めてのビデオがこれだった。今極真に夢中の小学生になる子供と初めて見たのもこれだ。我が家の永久保存DVD(ガキ帝国とともに)の筆頭である。元気でまっせ!くよくよ落ち込んだり、あれこれ考えてる暇があるんやったら是非この映画を見てくれ!大人数で見るも良し、一人固唾を呑んで見るも良し。いつ見ても最高や。
お前は風か! どついたるねん [DVD] 赤井英和
〜公開当時、原宿までSRXを飛ばして見に行った赤井英和のボクシング映画、赤井は試合中の脳挫傷事故で引退するのですが、その試合の対戦相手の大和田正春も出ていてほとんど実話です、映画の赤井は4回戦からプロに再びチャレンジするところまで描いています、相手は大和武士(実際に大和田と日本ミドル級タイトルマッチで戦ってます)。これを見るとボクシング〜〜がやりたくなります、本当です。世界戦までやった赤井がボクシングを失いスポーツノンフィクションの『おまえは風か!』で事故後、役者になりたいというようなことを言ってます。その夢を実現した映画です。〜
どついて、どついて。 どついたるねん [DVD] 赤井英和
赤井英和の自伝的作品、というか最も輝いていた作品であると同時に 阪元監督の最高傑作でもある1本。 予定調和的な演出ではあるが、そうしたお約束もハマると強く、まさにナニワ節的大傑作。 トレーナー役の原田芳雄のナチュラルな演技も名人芸の域に到達。ステキ、としか言いようがありません。
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