エディターレビュー
プロレスの舞台裏を描いたこのドキュメンタリーは、よく知られている「スポーツエンターテイメント」のエスカレートする異様で通俗的な世界を、臆面もなくファンに対して取り繕っているかのような印象をまず初めに与える。ところが、バリー・ブラウスティン監督(『サタデイ・ナイト・ライブ』のヘッドライターであり、エディー・マーフィー主演映画の多くで脚本を担当)は、観る人の期待以上に娯楽的であり、同時に内面を深く描いた映画に仕上げている。監督に対して驚くほど実生活をさらけ出した3人のレスラーに焦点を当て、ありのままの忠実さで、ともすれば歪められがちな人間模様を浮き彫りにしている。このことは特に、かつてスーパースターと呼ばれ、麻薬に溺れたことでどん底の生活を強いられたジェイク・“ザ・スネーク”・ロバーツに当てはまる。ロバーツは、自分の娘との数年ぶりの再会に、ブラウスティン監督を立ち会わせている。監督はまた、テリー・ファンクとミック・「マンカインド」・フォーリーの人生もその内面を赤裸々に描写し、時には意外な手法で描き出している。プロレスファンの観賞用としてだけではなく、たとえありふれたテーマでも、実はその存在さえも知られていない裏側があるということを示す類まれなドキュメンタリー作品に仕上がっている。 (Marshall Fine, Amazon.com)
カスタマーレビュー
最近のプロレスはよく分かりませんが… ビヨンド・ザ・マット [DVD] テリー・ファンク
15年くらい前までは、プロレスが大好きでプロレス雑誌を毎週購入して
隅から隅まで読んでいたものでした。あの頃はまだWWF(現WWE)が日本で
ブームになったりする前で、まだアメリカンプロレスは日本ではマイナーな
存在でした。それでも、この作品の主な登場人物と言える3人、
テリー・ファンクは勿論、ジェイク・ロバーツ、マンカインド
(当時日本ではカクタス・ジャックの名で通っていました)は全員知っていました。
当時から既にジェイク・ロバーツは技で魅せることをせず(出来ず?)、
凶器攻撃でお茶を濁すようなしょっぱいレスラーになっていましたが、
本作の中ではレスラーとしてさらに落ちぶれた姿になりながらも、
様々な悩みを抱えた一人の人間として生きていました。
当時「しょっぱいなあ」と思いながら彼の試合を深夜のテレビで
見ていた頃は、彼がこんな壮絶な人生を歩んで来た人だなどとは
知る由もありませんでした。そんな彼が、いわゆるインディー団体の
試合会場である地方の体育館で、会場に集まってくれた観客達を見ながら
嬉しそうに微笑むシーンには胸に迫るものがあります。
日本では、来日した外国人レスラーはどうしても主役である
日本人レスラーに対し、脇役のような扱いになってしまうので、
本作のように彼ら一人ひとりの人生に深く踏み込んだ作品は日本人にとって
とても貴重だと思います。今後彼らの試合を見ることがあったら、見る角度が
変わりそうです。
パッケージに大きくザ・ロックの顔が印刷されていますが、
彼の出番はほんの少しです。
プロレスへの無償の愛 ビヨンド・ザ・マット [DVD] テリー・ファンク
ミック・フォーリーの試合をリングサイドで見ていた彼の妻と子供が 耐え切れず泣いてしまい、試合を見ることができなかったシーン。バ ックSTAND BY MEが流れる。それを見たあとでは、普段はそれほど感 じなかったイス攻撃に目をそむけたくなってしまった。 後日、ミックは自宅でビデオを見返し、自分がマットの上でやってる ことはNothingだという。けど、彼はその後も何度かリングに戻って く。プロレスというビジネスと関わっていく。 結局、プロレスに魅入られている。そうまでのめりこんでしまうプロ レスとはなんだろうか?そこまでして彼は何を得ることができるのだ ろうか? 多分、日本でこのような映画が出来たら、多分内容は内幕暴露一辺倒 なものになってしまうだろうなぁ。
今でこそだけど・・・ ビヨンド・ザ・マット [DVD] テリー・ファンク
”プロレス”って何だろうって考えさせられる作品です。 今でこそ、プロレス=エンターテイメントと カミングアウトされ、日本でも見方が変わってきてますが そのエンターテイメントを演じているのは 紛れもない”人間”だという内容です。 マニアの方には 各所に気になるレスラーが 登場して、感動もあります。 暴露本の類を読むのであれば こちらをまず見て欲しいです。 それからでも遅くはないと思います。
プロレスファンもアンチプロレスファンにもぜひ見て欲しい。 ビヨンド・ザ・マット [DVD] テリー・ファンク
ジェーク・ロバーツ、WWF(撮影当時。現WWE)、マンカインド、ロック、テリー・ファンクや無名の若いレスラー達など実際のレスラーを写しながら、プロレスビジネスの裏側を撮影したドキュメンタリーだ。 かつて一世を風靡したが現在ドサ回りをしているジェーク・ロバーツ。リング上での栄光に対する退廃した私生活や冷たい家族との関係のギャップを余すところ無く描いている。華やかなリングの陰に隠れた彼の人生の哀しさに、幸福とは何か、と考えさせられてしまう。 お客さんのために、リング内や場外で、どんな危険なこともやってしまうマンカインド。その危険なファイトゆえに、リング上と私生活の矛盾に悩む彼や家族の様子は生々しい。 膝の怪我に悩まされ、何度も引退しながら、リングに上がりつづけるテリー・ファンクの生き様には圧倒される。お客さんの興奮や拍手というリングの魅力がまともに歩けないテリーに生き甲斐を与え、反対にテリーがお客さんにパワーを与える。そんなプロレスの魅力を良く伝えてくれる。 このビデオは、「ロックとマンカインドが試合の前に打合せをしている」ということで、話題になった。しかし、そんなことは正直どうでもいいのだ。2階のような高い金網からマンカインドが飛び降りているのは本当だし、孫までいる動かない膝のテリーがリング上では、颯爽と動いているのも本当なのだ。何が彼らにそんな力を与え、観客が何を彼らに求めて、チケットを購入するかの方が、重要なのだ。 プロレスファンもアンチプロレスファンにもぜひ見て欲しい。
アメプロレスラーの生きざまドキュメント ビヨンド・ザ・マット [DVD] テリー・ファンク
WWFの、というよりはWWF、ECWなどアメリカのプロレス団体とそこに生きるレスラーたちのドキュメンタリー。プロレス興行の舞台裏よりもレスラーのさまざまなレスラーの生々しい姿に主眼がおかれている。現在(2002年)の巨大ショーのようなWWFの舞台裏ドキュメントを期待していたため、すこし意外だった。テリー・ファンクと監督によるコメンタリーがかなり作品を補完しているので、ビデオ版よりDVD版がお勧めです。
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