なんといってもカートラッセルですから。何をやっても様になる、というか彼の味が出てしまうと言えるのでは。作品としてはカーペンターらしくなく、ハッピーエンドで終わってしまうせいか、いまいちラストへ向けた収束感に乏しい。個人的にはもっとカートに活躍しておいしいところを持っていって欲しかったかな。
センスのない邦題のせいで『ゴーストバスターズ』のパチモンみたいな印象が当時災いして国内での興行成績がイマイチだった本作品だが、ビデオレンタルなどでの人気が続き、更には「カンフーとSFXの融合作品の先駆け」なんて称されたりして、結構語り継がれている作品だったりする。
本作品はワイヤーを使わないカンフーアクションのダイナミックさもさることながら、特典が面白い。DVDならではのメリットだ。
自作品の大半の音楽を監督自ら作曲・演奏したりしているのはファンの間では有名な話だが、このDVDではミュージック・クリップがついていて、監督自らがノリノリで演奏している映像を楽しむことができる。
また、監督と主演のカート・ラッセルの音声解説が本作品を見ながら楽しむことができるのち、その会話が面白い。この作品について語っているところなんてホントに少ない。それ以外の作品の話や果ては自分の息子達の話にまで脱線してしまう。こんなに笑った音声解説は『ラヂオの時間』の三谷幸喜氏と八木亜希子アナ音声解説以来だ。
現代のサンフランシスコ・チャイナタウンで、秦の始皇帝の呪いによって肉体が消滅した齢2千年を超える不死身の悪の帝王ロー・パン(ジェイムズ・ホン)が、グリーンの瞳の美女と結婚することによって、若さと肉体を取り戻そうとしている。ロー・パンの手下に恋人を略奪されたレストラン経営者のワン(デニス・ダン)は友人のトラック運転手ジャック・バートン(カート・ラッセル)とともに奪回に出かけるが、嵐の3人組と名乗るとんでもない魔法使いやらモンスターが待ち受ける妖怪の巣窟であった...アクション、ギャグ、カンフー、モンスター、ゴースト、マジック、SFXと何でもありのひと粒で何度もおいしい映画です。
カート・ラッセルは『遊星からの物体X』をはじめ、カーペンター作品の常連ですが、この作品ではマッチョな3枚目を好演しています。デニス・ダンをはじめ中国系俳優はカーペンター監督のホラー『パラダイム』にも出演していました。
それより、ロー・パン役の俳優どこかで見たことあると思っていたのですが、よくよく見ればリドリー・スコット監督『ブレードランナー』のDr.Chewではないですか。ほら、ロイが脅かしてタイレル博士に近づく方法を聞きだした、低温研究室でレプリカントの目玉を作っていたあの中国人科学者です。いやぁ、意外なところで懐かしい方にお会いしました。