先ずこういう作品はリミックスを手がけたクリエイターたちが主役で、平井堅の声も楽曲も素材にすぎないということを考慮に入れて購入してください。聞くべきは彼らのコンポジションアレンジというわけです。
しかし一方、彼の声の効用も改めて発見できる作品ともいえました。それは彼のミックスボイスにおける素晴らしい声質の軽さと甘美さ、そしてフットワークのスポーティさです。これはディスコチューンにするには最適です。声が重くならないから加速するアレンジには効果的ですし、彼の声はキラキラとしてミストのようにすっと空気に溶け込み、品がいいからどんなにフロウを変えても見事に乗っかるんです。同じように70sのABBAやアースやBTGもキラキラ感を大切にしつこくないVo.に仕上げていますよね。
そしてリズム感もばっちりですから、彼の声はどんなレベルのアレンジにもついてこれる力があるのだなと実感し、益々今作が面白く感じました。
「KISS OF LIFE」など代表的なキラーチューンを中心に選ばれているわけですが、しかしもしかして実際にノレるのは原曲の方ではないかと思います。歌がオリジナル音源なので、その歌声をメインに聴いてゆくと、こういうリミックスで譜割りが長くなった作品では妙なズレを感じることもあるのです。だから歌声を中心にノりたいのであれば、オリジナルサイズの方が彼の声も活きて、曲がそれにひっぱられてゆくのでいいかもしれません。
しかし、やはりこういう作品はサウンドが主役。どんな音に編み直されているのかという耳のそばだて方を変えるだけで、ラウンジにもドライヴにもクールな空気をつくれる一枚となることうけあいです。「楽園」「LOVE OR LUST」の空気感など凄く洗練されていますよ。特に日本を代表する音響系ダブグループのサイレント・ポエツによる「Miracles」の厳粛さがスゴイです。
そしてそれらには先に述べた平井氏の声の効用が大きな役割を果たしていることが、よくわかります。
平井堅の曲の楽しみのひとつとして、前に出されたシングルをまた別の雰囲気で楽しめると言うところもあると思います。このCDはそういう面から見るととてもいいCDだと思います。
平井堅がリミックスを出している、なんて知りませんでした。平井堅はずっとオリジナルで勝負していると思っていたので。僕はリミックスが嫌いではないので、喜びのあまり買ってしまいました。みなさんが書いているレビューを見てわかるように、好き嫌いが分かれていますね。リミックスとは、アップテンポにしてみたり、ボーカルを加工してみたりするなど、原曲をアレンジすることを指します。ですので、原曲を好む人にはいまいちな作品でしょう。
このアルバムを買う決め手は・・・
・原曲がどのくらい好きか
・リミックスがどんなものかをよく知っているか
・長い伴奏や、ボーカルの加工を好むか、好まないか
が重要になってくると思います。よく考えて、自分なりに楽しんでみてください。
リミックスということだったので、曲のイメージがかなり変わっているのかと期待した。が、大雑把な表現をすると「結果的に平井堅の声がBGMになっている」作品に仕上がっていた。
Disc1
1.KISS OF LIFE(HEX HECTOR remix)
2.メリー・ゴー・ラウンド・ハイウェイ(Dj ajapai mix)
3.wonderful world(KREVA remix feat. KREVA from KICK THE CAN CREW)
4.TABOO(a tip of M-FLO remix)
5.楽園(BIRTHDAY MIX)
6.One Love Wonderful World
Disc2
1.LOVE OR LUST(V.I.P remix)
2.TUG OF WAR(United Future Organization remix)
3.why(CASSETTE VISION remix)
4.GREEN CHRISTMAS(Wechsel Garland remix)
5.Miracles(SILENT POETS remix)
6.L'Amant(DA LATA remix)