エディターレビュー
腐海(ふかい)と呼ばれる毒の森とそこに棲む蟲(むし)たちに支配された世界。辺境の王国・風の谷には、自然を愛で、蟲とすら心を通わせる少女ナウシカがいた。腐海を焼き蟲を滅ぼそうとする大国の争いに巻き込まれながらもナウシカは、人を愛するのと同様に蟲たちをも愛そうとする…。
アニメ誌に連載していた自らの漫画を原作に、宮崎駿が監督を務めた劇場用長編アニメ。母の優しさと獣の荒々しさを兼ね備えたヒロイン、おぞましくもどこかしら哀しさを感じさせる蟲という存在、あるときは風に乗りあるときは雲を割いて空を駆ける飛行機械など、それまでの宮崎作品の集大成にしてその後の原点と呼べるような1本だ。音楽を久石譲が手がけて「宮崎×久石」の黄金コンビが生まれるきっかけともなったが、そのテーマ曲も美しいことこの上ない。
巨大な王蟲(オーム)の群れが暴走するクライマックス、そしてナウシカの純粋な魂が胸を締めつけるラストシーンは圧巻。日本のアニメ史上にさん然たる金字塔をうちたてた作品である。(安川正吾)
カスタマーレビュー
子供の時に鑑賞して想ったこと 風の谷のナウシカ [DVD] 島本須美
「風の谷のナウシカ」を初めて見て一番つよく印象に残った事は
虫にもやさしい心があるんだあという事でした。
子供だった時はいろんな出来事に遭遇して新しい感情が出て来たのだけど
「この自分が醜いと思っていたものが本当はそうじゃないんだ」
という衝撃は初めての体験だったと思います、
大人になった今でも私の中に響いているものの一つです。
宮崎監督 これからも頑張ってください 風の谷のナウシカ [DVD] 島本須美
この作品についてネガな意見をお持ちの方は少ないと思います
私もどちらかというとポジですがやはり漫画版と違い内容は多少薄いかなと
超大作もののけ姫に比べると映画のナウシカは劣りますかね
何よりいけなかったのはエンターテイメントか充実しすぎたため
作品中の腐海を芸術としてしか見れない人が多いことです
これは大変な失敗でありともするとこの作品のせいで
現実の森には興味を示さない子が出てくるかもしれません
(要するにヴァーチャルな腐海を見ただけで恰も森と人との関係を見知ったかのごとく感じてしまうということ)
現にこの作品(トトロも)を一日に何十回とみて外で遊ばない子は多いですよ
親もしつけなくてもいいから楽ですしね安全ですし
ナウシカは秀逸すぎたためにかえってその真意が誤解されてるような気がします
でも彼が世界一の映画監督であることに変わりありませんのでご健康には気をつけて
頑張っていただきたい
やはりプロの声優でないとダメだ 風の谷のナウシカ [DVD] 島本須美
ジブリの第1作。20年以上前の作品だが、宮崎アニメはやっぱり初期のころの作品の方が面白い。
見どころは壮大な世界観と、ナウシカの人物像。優しさ、かっこよさ、自然を守ろうとする必死さがなんとも印象的。
登場するキャラクターも生き生きと描かれている。これらの人物描写は、今作以降の宮崎アニメの一つの魅力にもなっている。
少々説教臭さを感じてしまうのが惜しいところだが、アニメならではの魅力が生かされていて、私は好きです。
これの改訂作であるもののけ姫よりかは、こちらの方が良い。
映画としても有名なナウシカですが、物語として見るなら原作の方がもっとすごいです。7部作というだけあって規模が違います。
原作の内容を2時間アニメでまとめるのはやはり難しいのではないでしょうか。
余談だが、初期の作品はプロの声優が担当していた。
今更だが、近年の作品はなぜプロの声優を使わないのだろうか。演技の下手さ、質の悪さがはっきりとでている。
主役級、脇役を含め、プロの声優が担当していなくて、違和感なく聞けるのは紅の豚くらい。
今作を見て、やはりプロの声優が担当しないとダメだなということを改めて感じた。
ラピュタほどの人気がない理由 風の谷のナウシカ [DVD] 島本須美
小学校低学年の頃に初めて観たが、主人公がどうも好きになれなかった。理由は彼女がノーパンだと信じ込んでいたからで、それは姉も同じだった。姉は笑ってヒロインを馬鹿にしていたし、私は、幼稚園の頃初めてエロ本を見たときのように、見てはいけないものを見てしまった思いで、周囲のナウシカ好きの連中に違和感を感じていた。今で言うと、思春期前なのに18禁の変態アニメを見せられてしまったそれに近かったと思う。ナウシカは美人で台詞はカッコよく行動も確かに凄いが、変な人、悪趣味な人、それを突っ込まない周囲の登場人物も変だし、こんな映画を作る人も変だ、大人って変だ、という漠然とした思いだった。
その誤解がとけたのは約20年も経った後で、ようやくナウシカを理想的なヒロインとして受け入れることができた。やれやれ。私と同じように誤解した人は多いだろうし、今も誤解したままの人も多いことだろう。これがラピュタほどの人気がない最大の理由だと私は思う。子供に見せる人はぜひこの点を子供に説明してほしい。子供が恥ずかしがって自分から質問しない可能性もあるからだ。
人間と自然の共存という、普遍的なテーマを真正面から取り上げた傑作 風の谷のナウシカ [DVD] 島本須美
舞台は近未来ではあるものの、
よくあるSFやサイバーパンク色は一切なし。
ただあるのは、自然と共存している、今現在も世界のどこかにあるかのような村。
しかし決定的に違うのは共存すべきほかの動植物たち。
その点を真正面から取り上げた、まさに最高傑作。
説教くさくもなく、
ただ純粋に、自然とは、人間とは、を問う作品。
ストイックなほどのヒロイン、ナウシカが輝いているのはもちろん、
敵も味方も、いや、そういう区別さえ、ラストには線引きをなくしてしまう手腕は見事。
素晴らしいです。
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