U2の歌を主題歌に使ってます。この歌好きなんですよ。今では巨匠の雰囲気さえ漂う作風のこの監督の少し肩の力を抜いた映画です。舞台はベルファスト、ですからU2なんです。
そこで倦怠期の夫婦、結婚5年目その前に付き合って5年、がいます。その倦怠期を子供のせいにして子供つくりに励みます。そこに10年前まで文通していたフランス人が登場。
家に居座ります。まあちょっとの滞在のつもりだったんですが、妻は新鮮さを取り戻します。しかし夫の今の仕事は妻の実家の手伝いなので夫は妻の実家と妻に縛られている感じですよ。
途中コンサートでシューベルトの弦楽五重奏を聞くシーンがあるのですが、この曲難しい曲ですよね。チェロが実質的に中心です。ですからロマンティックになる。このシーンはフランス人と妻のためのシーンですから。
しかしフランス人は別に帰ってもやることがないので、アイルランド(北アイルランド)に定住しようと考えます。ここまではいいとしてこのことを打ち明けると夫婦は曲解します。ずっと邪魔されるのかと。そしてそのうちにフランス人も邪魔なのかと気がつきますが、どうも妻のほうを好きになったのです。この二人と夫は夫で昔の女との方が気が合うみたいだし、別々にうまくいきそうなんですが、そうなならない。ここがテーマなんです。
相性だけではなく、作り上げるもの、それが夫婦。そんな感じのすごくまじめな内容が本質の映画です。バイオリン、クラリネット協奏曲が印象的な映画です。バイオリンが夫婦、クラリネットがフランス人みたいな感じかな。最後の終わり方は「終わりよければすべてよし」という戯曲的な大団円でこの映画の喜劇としての風格を作り上げてます。映画に格を与えております。単純な話のようですがシェイクスピア的戯曲を意識されて作られており、素晴らしいセンスを感じます。お勧め。