すばらしい完璧な作品。何より男女の主人公の非現実的な(こんなのありえない!)行動力が恋愛映画をみごとな歴史冒険活劇にしている。エリザベス女王が機械仕掛けの神のように登場するのもおかしいし、「十二夜」につながるエンディングも洒落ている。男装、女装、人違い、すれ違い、誤解、身分違いの恋、芝居と現実の混同、どんでん返しの連続など、じつにシェイクスピア的な映画である。他のシェイクスピア作品の映画化以上にシェイクスピア的作品。
この年のアカデミー作品賞を獲得した作品です。
俳優陣の洗練され、かつ充実した演技、確かな時代考証に
基づく舞台設定、そして何よりも、人生を肯定的に描き
きったすばらしいストーリーに、ともかく感服いたしました。
ロミオとジュリエットを彷彿とさせる展開ですが、筆者としては
「十二夜」を知識に入れた上で是非見ていただきたいと思います。
シェイクスピアにしては珍しいコメディが、なぜ作られたのか。
ひょっとしたら、そういった疑問からこの作品が作られたのでは
ないかな・・・と、思ってしまっています。
決して直接的なハッピーエンドではありませんが、人生前向きに
がんばろう!!という気持ちにさせてくれる、そんなエンディン
グです。
本物のシェイクスピアがこんなにカッコよかったのかどうかは
さておき、きめ細かなストーリーの上で主演のジォセフファインズ
が生き生きと、堂々と演じきる姿に接するだけでも、この作品を
観る価値があると思います。
稀代の傑作です。
シェイクスピア時代の文化、風俗を細かく再現した作品で、シェイクスピアが作品を書くときに使用していたペンでさえ当時の再現です。風俗にしても、街の中もこんな感じだったようで、
ただ女王がやたらと民衆の前に出て、また説教たれたりしたのでしょうか?
まずは普通の「ロミオとジュリエット」を読んでから、(もしくはディカプリオ主演のビデオでもいいんですけど。。。(笑))本編を見ることをお勧めします。そうすれば、ラストに向かってストーリーに厚みが出てくる様子が深く感じられると思いますよ。
シェイクスピアにとっての現実と虚構が混ざり合って、さらにグウィネス・パロトロー(映画の中の舞台の中で男役)が本当は女性であるということがばれそうになったり、ハラハラさせながら、物語がきれいに収束していくところは脚本の妙です。
シェイクスピアの時代ってこんな感じだったんだ。と知る意味でも、お勉強になるお得な作品です。