東西冷戦終結後、お払い箱になった各国のスパイたちが、あるスーツケースを奪取するために雇われ、パリに集まった。やがて作戦は実行されるが、そこには意外なわなが待ち構えていた…。行き場をなくしたスパイたちの生き様を日本古来の「浪人」と重ね合わせながら、壮烈なバトルを展開していくバイオレンス・アクションの傑作。
流行のCGなどを一切拒否した壮絶極まりないカー・チェイス・シーンや、群衆パニックを効果的に用いた銃撃戦など、巨匠ジョン・フランケンハイマー監督ならではの、70年代的演出の妙が光る。ロバート・デ・ニーロにジャン・レノといった大スターたちが、久しぶりに男の心意気と非情さを体現。ハイテクではなく、あくまでも人間そのものの力と技術を信じることで成し得る、映画的活劇の真の魅力をとくと堪能できる必見の1本。(的田也寸志)
大物俳優ロバート・デ・ニーロとジャン・レノが出ているにもかかわらず、何の派手さもないこの映画は大物には派手な飾りはいらないことを証明しています。アクション映画によくある鮮やか過ぎる映像でもなく、落ち着いた画面の中で起こる戦いが逆に興奮する!カーチェイスも予想以上のボリュームで車がぶっ飛ぶだけがカーチェイスじゃないって新たなスリルを観させてもらいました。地味な映像だからこそ現実にあったら恐いなってのを想像しやすいわけで、それが面白さを増している気がします。デ・ニーロの渋さが生きています。