これまで買ったCD(音楽CDも含む)の中で、これほど何度も聞き込ん
でしまったものはないと言えるほど、何回聞いても飽きることのない
三本。
当方、落語の初心者で、志ん生さんの落語を聞いたのはこのCDが初め
てだからということもあるかもしれませんが、「名演集(1)」の「火焔
太鼓」と比べて、なんだかこちらのほうがよりおもしろく、情景があ
りありと浮かぶように思えてしまいます(音質的には名演集のほうが
クリアです)。他の「品川心中」「鮑のし」のどちらも絶品で、涙が
出るほど笑ってしまいます。
志ん生さんのあの独特の語り口はすばらしく、この高座を生で見れた
お客は大変な幸せ者だと思いました。でも、このCDは客席の笑い声と
志ん生さんの声の音量バランスがいいのか、その場の雰囲気がよく伝
わってきます(客席からは笑いすぎて咳き込んでしまっている音がし
ばしば聞かれます)。
このすばらしい名演を何度も聞ける僕たちもある意味幸せ者なのかも
しれません。
名人・古今亭志ん生のCDをどれから買おうか?という人に、キングから出ている『黄金餅/唐茄子屋政談』とともにお奨めしたいCDである。十八番『火炎太鼓』を筆頭に、『品川心中』、『鮑のし』と代表作ばかりの豪華3本立て。録音時期も57〜58年と、まさに人気絶頂のころである。
シュールなギャグをちりばめながら、人間の本質を描くその芸は、現代においても全く色あせない……というよりむしろ、さらなる説得力を持って聴き手に迫ってくるようだ。
デジタル・リマスターされた音質も素晴らしく、志ん生の生の高座を聴いているような臨場感が味わえる。