この巻では8小隊の各メンバーに焦点を当てた話がメインになっています。各キャラを掘り下げることは大事なことだと思いますが、たった11話しかない中でそれほど必要性があったとは思えません。逆にこれらを入れることで後半の人間関係が雑になってしまったと思います。結果として、シローとアイナの関係やギニアス、ノリスの人となりが後半駆け足で展開されてしまいます。それに前半でのエレドアとカレンの絡みなども後半では消化不良になっています。総じて言えば、各キャラを均等にプッシュしようとした結果、一番重視しなければならなかった描写が疎かになってしまったということです。少ない話数なら重要でない部分はばっさり切る必要があると思います。
話としては特に面白いものはなかったです。6話から監督が神武氏から飯田氏に変わっています。まだこの段階では神武氏のシナリオに沿って作られていますが、飯田氏が本格的に取り組むようになると物語の性質や展開がかなり変わったと思われます。それを良いと取るか否かは個人の好き嫌いによるでしょう。
本巻はこの作品の起承転結でいえば承の部分にあたり、後半への重要な伏線となっています。この部分がどう繋がっていくのか理解できないと作品全体の意義を見失ってしまうでしょう。
第4話「頭上の悪魔」では、サンダースのトラウマともいうべき「ジンクス」が主要なテーマとなっています。また、アイナの乗るジオン軍の新型器アプサラスが登場するのも見所です。
第5話「破られた待機命令」では、エレドアの経歴やカレンの過去が徐々に明らかとなってきます。
第6話「熱砂戦線」では、ミケルやシローを中心に「襲痩感」を描いています。未熟な人間関係を描きつつも各自の持つ「優しさ」を巧く表現しています。
伏線としてこの作品に欠かせない3話だと思います。同様の理由でCDに収録されている6話「リポート1-1 被弾」「リポート1-2 整備部隊」「リポート1-3 もう一つの戦い」「レポート2-1 脱出」「レポート2-2 ゲリラという地球人たち」「レポート2-3 うめき」なども欠かせないでしょう。
シローとアイナの恋の行方が気になる反面、俺個人の意見としては、シローと山賊少女がくっついてほしかったので星4つ。ただ、ガンダムの地上戦闘シーンは天下一品!STARDASTMEMORYが宇宙戦のエキスパートなら地上戦はこれ。