はっきり言って、このアルバムの1〜4曲目は捨て曲だ。
何故なら単純にオーケストラの演奏に打ち込みのドラムパターンを重ね合わせただけなのだから。
何処のアーティストでも思いつくことで、正直あまり感心できなかった。
このアルバムの真髄は何と言ってもワルシャワフィルと共演した5〜7曲目にあるといって良い。
これらの原曲はどれも片手間に適当に作りましたよという感じで、消化不良な感が否めないが
何よりヴォーカルが素晴らしい。フルオーケストラらしくしっかり強弱がついたヴォーカルに感動。
それもその筈、高山はクラシックには精通していたという話(を訊いたことがある)だから
その点はしっかりわきまえているなと感心しきり。
下手したら本当のオリジナルはこちらで、シングルに収録されているのはむしろただのセルフカバーではないかと思えてしまうほどだ。
それだけ、このアルバムに手を出すだけの価値があるといってもいいだろう。
当時のTWO-MIXはデジタルサウンドと生楽器の融合をテーマにさまざまな試行錯誤を繰り返してきた。
しかし当時の僕は、このアルバムを手にとって想った。「生楽器だけのTWO-MIXもアリだな」と。
デジタルにのめり込むばかりでは進歩を生み出せる筈もない。
生楽器のみで演奏されるTWO-MIXサウンドがあっても良かったように思う。
(『RHYTHM FORMULA』に収録されている『LOVE FORMULA PURE』が好例)
それだけに、今回の経験が後に活かされなかったことは非常に残念だ。
もともとデジタルサウンドが主軸の彼らですが、このアルバムは、
「デジタルとアナログの融合」
というような感じで、ひと味違ったモノになっています。
1〜4まではドラムパートなどがデジタルでテンポも速いですが、それ以降はフルオーケストラとなっています。
「BELEAVE MY BRAVE HEART」はフルオーケストラで、以前アルバムに収録されていた同タイトルの曲に厚みが増した、と言った印象を受けました。
もちろん歌入りですが、高山さんの歌の上手さが再認識させられます。
TWO-MIXといえば、まずデジタルサウンドを思い浮かべられるかも
しれませんが、このアルバムは数々の楽曲の中から人気のあった
もの、オーケストラでアレンジしたかったものがセレクトされ、
実際に生オーケストラを使って録音されています。(歌ありです)
一味違ったTWO-MIXのサウンドが楽しめる一枚だと思います。
特に「BELIEVE MY BRAVE HEART」と交響組曲「TWO-MIX」が
おすすめです。