エディターレビュー
これはピアソラ自身によるピアソラであり、重量級のピアソラ、ハード・コアなピアソラである。ブームに便乗しただけの小器用者たちが譜面をなぞり、ハイ一丁上がりとした甘ったるいカクテルのようなピアソラではない。火を近づければ燃え上がりそうにアルコール度の高いピアソラだ。 サウンドは息苦しいまでに凝縮され、常に爆発する危険をはらんで進行する。ピアノはハンマーで鉄の杭を打ち込むように激しく、ベースはヘビー級ボクサーのパンチのように重く、ヴァイオリンはサイレンのように不安を煽(あお)り立てる。バンドネオンはそれらすべての間を縫い、下へ沈み、上に飛翔する。鋭角的なメロディーとシンコペートされたリズム。アップ・テンポの曲はまるで急カーブの連続をハイ・スピードで走りぬけていくような気分で、曲が終わったあとまで胸騒ぎがおさまらない。 静かな曲になったときにムードを変える役目を果たすのがギターだ。アルペジオや柔らかなコード演奏で他の楽器をサポートする。その上に乗ったバンドネオンが、暗い夜道を歩いていくようにゆっくりとメロディーを演奏する。オブリガートをかなでるヴァイオリンは、一歩先を懐中電灯で照らす忠実な道連れといった風情だ。 なお「コントラバヒシモ」では、一瞬、日本の民謡・俗謡にあるような五音音階があらわれる。変化に富んだ収録曲の中でもとくに気にかかるナンバーである。(松本泰樹)
カスタマーレビュー
超最高 タンゴ:ゼロ・アワー ピアソラ(アストル)
だいぶ前にamazonさんで「ラ・カモーラ」のほうと一緒に購入したCDです。ピアソラ生涯における最高傑作なんていわれているだけあって,すごい衝撃的なCDでした。はじめてこれをきいた時は,「なんだこれは」的ないい悪いをこえた衝撃をうけました。大袈裟にきこえるかもしれませんが本当です。
暗いわけでもなく明るいわけでもなく,ガンガンキーキーとうるさいわけでもなく,眠くなるほど退屈で静かなわけでもなく。独自の世界観があって,それにひきこまれていくような感じでした。
今でもつらいことがあった時にきいていますが,癒され系のような現実逃避的でない感じの世界観というのでしょうかね。本当にすごいと思います。
なんだか変なことを書いてしまってすみませんでした。内容としては,バンドネオンとピアノとヴァイオリンとエレキギターとベースの五重奏,ピアソラの18番ともいわれるもっともよく演奏した編成のスタイルだそうです。曲は作曲者による自作自演で,タンゴの名曲になっているものをおさめており,ものとしても価値のあるものであり,それぞれの演奏レベルも高く,録音の環境もよいと。まさに文句なしの名盤といえると思います。
個人的にはこれと「ラ・カモーラ」をきかずして人生終えるのはあまりにもったいないのではないかと思ってしまう,最高のCDだと思ってます。ぜひきいてみてください。
聴いてください タンゴ:ゼロ・アワー ピアソラ(アストル)
オケ人間の自分が初めて買ったピアソラ曲のCDは、例に漏れずクレーメル版の『ピアソラへのオマージュ・3』でしたが、この『TANGO: ZERO HOUR』を聴いたあたりから、もうあちらには戻れなくなっていたと思います。あちらはあちらで、よいものではあって、一時はのめりこんだのですが。先の方のレビューのすばらしい一言、ピアソラの音楽は唯一無二である、それを端的に感じられる一枚。これも必聴。聴かずに死ぬにはあまりに惜しい。ピアソラに興味をもった人もそうでない人もぜひ聴くべし。世の中には、こういう音楽、あるんです。
ニューヨーク・零時 タンゴ:ゼロ・アワー ピアソラ(アストル)
ピアソラはピアソラといいますか、やはり唯一無比の音楽(存在)です。ジャンルわけなどするのがおかしくなるぐらいに、情熱的で官能的で圧倒的で美しいです...。まだピアソラを体験してないかたは、このアルバムから聴いていただくと良いかと思います。私は気がつくとあきずに何度でも耳をかたむけています。ニューヨーク録音。
本物の☆☆☆☆☆でした。 タンゴ:ゼロ・アワー ピアソラ(アストル)
タンゴ界の異端児など色々な表現をされるピアソラさん、本国でもあまり評価が良くないと言うピアソラさん。
それだけ個性が強いという裏返し、一度は聞いて見たいと思っていましたが、例によって一杯出ているんだよね〜〜〜。
どれから聞くのが良いのか解りません〜〜〜〜〜〜〜。
「レビュー」を見て、このCD買いました。
本物の☆☆☆☆☆でした、レビューを書いて下さった皆様に感謝しつつ
自分も書いてみました。
一生付き合える、物に出会えるなんて、そう有る物じゃ無い、大切な
コレクションに成ること間違いないですよ。
良い音楽を求める人へ タンゴ:ゼロ・アワー ピアソラ(アストル)
Piazzolla? 何それ? こんな疑問への回答がこのアルバム。 様々な音楽形式が渾然一体となり、類稀な緊張感・ドライブ感・音の分厚さ・楽曲の美しさと、奏者の歌心が堪能出来る必聴盤の『Piazzollaのタンゴ』 タンゴは人、タンゴは人生が理解出来るかと…。
最新レビュー タンゴ:ゼロ・アワー ピアソラ(アストル)
収録曲・トラック
Disc1
1.タンゲディア3
2.天使のミロンガ
3.キンテートのためのコンチェルト
4.ミロンガ・ロカ
5.ミケランジェロ’70
6.コントラバヒシモ
7.ムムキ
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