時はローマ帝国時代。エルサレム地区の名家に生まれたベン・ハーは、親友メッサラに裏切られ、反逆罪で奴隷となってしまう。やがて彼はローマで開かれた戦車競技大会に出場し、メッサラと宿命の対決を迎える。
巨匠ウィリアム・ワイラー監督が、6年半の製作期間と当時での54億円という巨費を投じて完成させた、堂々3時間半強のスペクタクル史劇超大作。アカデミー賞作品賞など、11部門受賞の快挙をも達成した名作でもある。クライマックスの戦車競技のスペクタクルの壮絶さ。そしてキリスト処刑の奇跡までも描ききり、単なる娯楽アクション作品に終わらない、神の領域に近づくヒューマニズムを具現化したのもすばらしい。(的田也寸志)
サイレント時代のラモン・ナバロ演ずる「ベン・ハー」を1959年にリメイクした大作です。 オスカーを12本もとったこの傑作に今さら贅言を費やすこともないでせう。
ティベリウス帝が当時ローマに居たといふ設定には無理があるものの、歴史的考証は別として、万人が見て楽しめる歴史上に永久に残る名作映画たることに誰ひとり異議はないはず。今となっては宗教がかった「匂い」がやや気になるとはいい条、海戦の場面や戦車競争のスペクタクル・シーンは誰しもよく御記憶のことでせう。
チャールトン・ヘストン演ずるベン・ハーもイイ味を出しているけれど、顎先が二つに割れたスティーヴン・ボイドのメッサーラもステキですね。そして、ほんの少し映るだけだけど、ジュリアーノ・ジェンマ(当時ならモンゴメリー・ウッドかな)の若い裸体もみずみずしくて、とてもカワイイ。
きわめつけは私のお気に入りピラト役のフランク・スリングの魅力です。