ミュンヘンに住むララは、ろうあ者である両親への通訳として暮らしている。父親と仲の悪いクラリネット奏者の叔母クラリッサにララは憧れていた。そんなクラリッサから彼女が少女時代に使っていたクラリネットをララはプレゼントされる。ララはクラリネットの才能を発揮して周囲を驚かせるが、父親だけはララのクラリネットを良く思わない。妹クラリッサとの間を裂いた原因こそがクラリネットだった。・・・
音楽の道を志す娘と、娘が愛する音楽を理解したいと望む両親の葛藤が上手く表現されている。ろうあ者である両親が弱者として描かれているわけでもなく、手話が親子のコミュニケーションとして生き生きと使われている所もいい。また、クラリネットの音楽の効果も抜群!特に現代音楽と見事にミックスしているのには、びっくりした!
あと、少女時代のララの迷通訳ぶりはなかなか。少女時代のララを演じたタティアーナ・トゥリープの、愛くるしい表情と大人っぽい表情のギャップが、この映画に深みをそえている。