カスタマーレビュー
川井郁子とレッドヴァイオリン The Red Violin 川井郁子
彼女も遂にストラリヴァリを持つ身となった。 さて「レッドヴァイオリン」とは、ご存知の方も多いと思うが、 17世紀後半、イタリアのクレモナ(弦楽器発祥の地)で誕生した赤く 塗色された実在のヴァイオリンである。 これが稀代の名器で数奇な運命をたどった。 ヴァイオリンはアンドレア・アマティーの手によって16世紀初頭に 誕生した。名器と言われるヴァイオリンは少なくないが、現代では 室内楽なら「アマティー」多人数のホールでは、「ストラリヴァリ」と いう定説?になっている。 ストラリヴァリは音がよく飛ぶので大勢の聴衆の前で弾くのに最適と 言われ珍重されている。ストラリヴァリは2代に亘って1200〜1500挺 作られたと聞く。 ただ現在何挺残っているかは定かでない。 博物館、蒐集家、欧州の貴族等がかなりの割合で所有・保管している ようだ。 そんな関係でストラリヴァリは世界的なオークションにかけられる 場合が多い。 しかし2年に一度位と数は少なく、全てがベストコンデションでは ないと聞いている。 値段は天文学的な数字らしい。 さて川井郁子であるが、舞台での悩ましくも華麗な容姿とはうらはらに 普段の彼女はごく普通の華奢な感じの女性である。 名器ストラリヴァリを手中にして益々の活躍を期待したい。
琴線に触れる音楽 The Red Violin 川井郁子
川井郁子さん(の音楽)との衝撃的な出会いは数年前、題名のない音楽会21に川井さんが初めて出演した時のこと.レッド・ヴァイオリンを演奏する川井さんの姿をみて眠気が吹き飛んだ.半開きのクチビルで何かを訴えるような濡れた瞳でTVカメラを見つめながらヴァイオリンを演奏する川井さんの強烈なフェロモンに打たれたというのも事実ではあるが、ビジュアルとシンクロしたその情熱的かつ官能的な音楽自体、まさに小生の”琴線に触れた”のだ.それから川井さんの音楽にのめり込んだのは言うまでもない.クラシックの名曲のカバーが多いがいずれもアレンジが素晴らしく、かゆいところに手が届くというか、ツボにハマっているというか、現代風により洗練されドラマティックで魅力的な作品に仕上げている.オリジナル曲のデキもシロートが語るのも何だがもちろん素晴らしい.いずれも珠玉の作品である.
きらめく才能、琴線を震わせるバイオリン The Red Violin 川井郁子
このアルバムの3つめに「マルガリータコンチェルト」と言う曲がある。オリジナルはアルビノーニの「アダージョ」。川井さんは「Violin Muse」の中でも同じオリジナルを別の曲想で演奏している。ついでに言えば、サラ・ブライトマンの「CLASSICS」でも歌われている。どのバージョンもそれぞれ素晴らしいのは「オリジナル」の良さだろう。このアルバムでは静かなギターのイントロから始まる。と、思わぬ雑踏の音が突然空間を拡げ、たたみ込んでくるストリングと川井さんのバイオリンが、瞬く間に聞く者の心をわしづかみにする。そして聞く者の心を震わせ、翻弄し、気が付いたときには静寂。 この曲に限らない。彼女のバイオリンは、心に秘めた深い切ない思いが、あふれ出るほどの熱い想いが、抑制されたタッチで表現され、時に、それは聞く者の胸をかきむしるようでもある。 加えて雑踏だけでなく、ギターのフラメンコ奏法、アコーディオン、パーカッション、ピアノ等との連繋の素晴らしさ。一体川井郁子とは何なんだ。 − そして今、「INSTINCT」、「Violin Muse」、「オーロラ」と聴いて、彼女は紛れもなく今日の得難い才能であると思う。
心を揺さぶる情熱のメロディー The Red Violin 川井郁子
このアルバムは川井さんのファーストアルバムであり、全10曲のうち6曲が彼女自身の作曲によるものである。アカデミズムにも身を置く経歴からは想像もつかない多面的な活躍をされている彼女の音楽スタイルのキーワードは「コラボレーション」である。様々なジャンルの一流アーティストとの共演を通じて繰り出される一曲一曲が、クラシックの枠を超えた彼女独特の世界を形造る横糸とすれば、アルバムタイトルに象徴される彼女の内に秘めた燃え盛る赤い情熱は音の深みと味をかもし出す縦糸となり、聞く者の心を揺さぶる。 また、彼女が編み出すメロディーは非常に繊細かつ印象的であり、聞いていると様々な情景がまぶたの裏に浮かんでくる。特に、ゴールデン・ドーン、エン・コルドバそれにインディゴワルツなどは珠玉の作品といえよう。
最新レビュー The Red Violin 川井郁子
収録曲・トラック
Disc1
1.レッド・ヴァイオリン(アランフェス)(ロドリーゴ)
2.アモール・デ・ヴェラーノ(川井郁子)
3.マルガリータ・コンチェルト(アダージョ)(アルビノーニ)
4.ゴールデン・ドーン(川井郁子)
5.テンペスト(プニャーニ&クライスラー)
6.エン・コルドバ(川井郁子)
7.バイラ・エル・バイレ(川井郁子)
8.スカーレット・コンフェッション(川井郁子)
9.カルメン・ルージュ(ビゼー)
10.インディゴ・ワルツ(川井郁子)
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