月並みな言い方だが、不思議な魅力を持った小作品である。ジム.ロビンソンの初監督作品、彼の手による脚本にも彼独自の『ロマンス』の世界の持つ雰囲気が、すばらしい音楽のセレクションと共に、一種独特の味わいを持った作品に仕上げられている。主演のフレッチャーを演じるブレンダンフレーザーは、テキサスのサン.アントニオに住む一見風変わりな芸術家、彼が文字通り「夢に見た女性」は、ジョアナ.ゴーイング扮するLAに住み、男から金をむしりとる「ペテン師」だった。無垢な魂を持つ芸術家と、愛に絶望したペテン師の男女がそれぞれ緑溢れる
美しいサン.アントニオと、背徳の街ロサンゼルスを対比的に配した設定の中で「ロマンス」の実現への攻防が始まる、、アメリカのブレンダンフレーザーの間では、常に最高に近い評価を受けている作品、見れば見るほど、手放せなくなる不思議な魅力の作品である。