UKのバンド、プライマル・スクリームがこの映画に影響を受けて製作した、同名タイトルのアルバムがあるのですが、それを聴いてぜひ映画も、と思って買いました。
主人公コワルスキーが、ある賭けのために、白の改造ダッジ・チャレンジャーに乗ってデンバーからカリフォルニアまでをひたすら疾走する、言ってしまうとそれだけの映画です。それがヒッピー風の音楽にのせて淡々と描かれます。そして、そんな彼を(というか彼の信念を)影で見守る盲目のDJスーパーソウル。
様々な過去を回想しながら、コワルスキーは走り続ける。警察の追っ手が迫り、もう後がなくなっても、何かにとり憑かれたかのように自由を求めて。彼が捕まるということは、自由な魂の死を意味する。
社会に痛烈なメッセージを投げかけると同時に、当時のヒッピー文化の終焉を表すような虚しさが込められた作品です。