エディターレビュー
70歳になった老人は、子に背負われて楢山に捨てられなければならない。そんな山奥の寒村の掟に従い、喜んで神に召されようとする信心深い母(坂本スミ子)と、哀しみとともに母を山へ連れていく息子(緒形拳)。2人の姿を通し、自然への畏怖や人間との共生、そして受け入れざるを得ない人間の業や運命といったものを、アクの強い演出で描ききった巨匠・今村昌平監督の名作。 中央公論新人賞に輝いた深沢七郎のデビュー小説、2度目の映画化だが、木下恵介監督による前作がオールセットの舞台劇のような様式美で描かれていたのと正反対に、こちらはあくまでも写実的だ。カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞するなど、その世界観は海外でも驚異の眼で迎え入れられた。(的田也寸志)
カスタマーレビュー
結局、外国人向けかも。 楢山節考 [VHS] 坂本スミ子
カンヌ映画祭であの『戦場のメリークリスマス』を抑え、グランプリを獲得したってんで、いずれ観たいとは思っていたが、どうもテーマに興味がわかず、のびのびになっていた。
ん〜、やっぱり今村昌平独特のエグさというか露悪趣味的な所が全編に感じられどうも後味が悪い。泣かせるような話なんだからもう少しスッキリ綺麗に撮ればよいものを。土着的な田舎(東北?)の人間の生きる営みをこれでもかと言うほどシツコク描いている。まるで動物記録映画のよう。
カンヌでこの映画を観た西洋人達はおそらく「ドキュメンタリー日本農民生活史」として捉えたのではなかろうか?原作は深沢七郎のお涙頂戴フィクションなんだってのになあ(−−;)
これって昔ヤコペッティが昔『世界残酷物語』なんかでやったのとあんま変わんないんでは?
飢餓感というものが 楢山節考 [VHS] 坂本スミ子
深沢七郎が中央公論新人賞をとった「楢山節考」を原作にした作品です。 で、見ていて一番気になったのは、この村人達は本当に食うのに困っているのだろうか?ということです。食い扶持を減らすため婆さまを遠くの山に捨てに行く、という棄老伝説を題材にした話にしてはそこまで村の人たちは困ってないんじゃないの?という感覚が抜けませんでした。 原作に書かれていたエピソードは忠実に描かれていて普通に見れました。あとは今村監督の脚色なんでしょうか?原作にないものもけっこうあります。 最後の、緒方拳が自分のおっかあを楢山に捨てに行き、帰り際雪が降り、そして思わずおっかあに向かって叫ぶシーンは、原作と同じく、なみだ滴ります。
最新レビュー 楢山節考 [VHS] 坂本スミ子
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