エディターレビュー
娯楽映画を撮ることに関しては共に定評のある監督平山秀幸と、脚本鄭義信とがタッグを組んだ強力作。今や特別に珍しい問題でもなくなってしまった「娘を愛せない母親」と「それでも母の愛を求める娘」の壮絶な関係の物語である。何より1人2役の難事に挑んだ原田美枝子の熱演が圧倒的で、実際、数々の賞に輝くなど高い評価を受けた。 観ごたえ十分の内容で、ほかにも思わず引き込まれるシーンは多い。例えば、長じてからも「作り笑いする癖がある」以外にトラウマが何もないように見える娘の静けさは、ヒステリックな母の虐待よりはるかに不気味で恐ろしい。劇中あえて曖昧にされている彼女の家が母子家庭だった理由には、かえって興味がそそられる。緊張と解放とが激しく交錯するクライマックスは邦画の歴史に残るだろう。(武内 誠)
カスタマーレビュー
今だからこそ 愛を乞うひと [VHS] 原田美枝子
「子供は親を恨んでも憎んだりしないんです。 そこが一番哀しいんです」 ある虐待の事件の時上記のような コメントが載っていました。 今、この言葉にハッとなる 方はどの位いるのでしょう。 この作品もおそらくそんな作品だと思います。 内容を云々が・・。といわれる方も 一人二役を演じた主演女優の力量を観て頂ければ 十分秀作と思ってもらえると思います。
愛を乞う人 愛を乞うひと [VHS] 原田美枝子
幼児のころから実の母親に虐待されながら育ったひとりの女性が、自分も娘を持つ身になったいま、やさしかった父親の遺骨を求める姿を通しながら、親子の愛、家族の絆ってなんだろうと、深く考えさせられる内容です。 暴力的なかつての母親と、対照的に静かな母親になった娘を演じ分けた原田美枝子さん。昭和30年代、なんでもないことで逆上して娘に手をあげる母親、そして泣きながら謝り続ける少女。見ているだけで哀しくなります。愛し方を知らないこの母親がいちばん愛に飢えていたのです。殴られる娘はたまったものじゃないけれど、それでも娘である以上、心のどこかで母親を慕う気持ちを持っていました。たった一度だけ褒められたときに見せた笑顔がせつなかったです。 最後に母親に決別したとき、こんどは二度と振り向きませんでした。だけどそのあと止まらなかった涙は、いままで憎み続けてきた母親をようやく許すことができたからだったのでしょうか。父の遺骨を求める旅を続けながら、同時に恐怖の対象であった母親の人生と無意識のうちに向き合おうとしていたヒロイン。あのときの母親の気持ちを、旅を続けるうちに理解できた…そんな単純なものではないでしょうね。それほど簡単にわりきれるほど、彼女は平凡な幼少期を送ってきたわけじゃありません。こればかりはもう、わたしなんかには想像もつかないです。 なんか、うまく感想いえません。 ただ、見ていて涙が止まりませんでした。
すさまじいにつきます 愛を乞うひと [VHS] 原田美枝子
たとえ父から虐待されても母にかばってもらえたら精神的に少しは救われます。が、母しかいないのにその母にあそこまでされたら・・・・。 もし引き取られた時、すぐなついていたら状況は変わっていたかも。暗い可愛げのない子が他人事と思えず、涙が止まりませんでした。 トラウマを背負いながら娘にやさしくできる主人公を尊敬します。
最新レビュー 愛を乞うひと [VHS] 原田美枝子
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