カスタマーレビュー
内藤洋子ファンのための その人は昔 [VHS] 舟木一夫
ほんの少し年上の内藤洋子を知ったのは「氷点」でのことであった。映画では「伊豆の踊り子」が初めて映画館まで見にいった作品であった。この「伊豆の踊り子」に出演(主演)する、つまり、それほどに「期待の新人女優」であった内藤洋子の映画の中では、しかし、今日まで自分の中で忘れられない作品としては、この作品だけが残っている。東京に出てきた少女が、舟木一夫演じる男友達と疎遠になり、やがて都会の男に騙され、自殺をする。ある種パターン化した筋書きではあるけれど、10代後半にさしかかった自分にとっては、とてもショッキングな作品であった。ラストの、舟木が娘の父親か祖父かになじられる場面は、昆布漁か何かのとても波の大きな海岸であった。いつかその地を、たとえドラマの舞台となっただけの地であったとしても、一度訪ねてみたいと思っていたが、結局どこか分からないままに時を過ごした。映画のタイトルすら「白馬のルンナ」だと思っていた。しかし、これは、作中、内藤洋子が歌った挿入歌のタイトルであった。決してうまいとはいえないだろうが、これもまた今でも耳に残り、折にふれてよみがえる歌声である。先頃、久しぶりにコマーシャルで声を聞き、姿を見た。声は思い出のままに、姿は思いでの面影を残し、とてもジンとくるものがあった。この作品から遠くない頃、結婚をして芸能界を去った彼女にとって、これは代表作と呼べるものかどうか。そうではないとしても、私個人にとっては、代表的な青春時代の作品であり、薄れかけた記憶をたどるためにも、もう一度じっくり見ることができればと思う作品です。
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