エディターレビュー
俳優ヴィンセント・ギャロが監督・脚本・音楽・主演の4役をこなしたオフビートな人間ドラマ。刑務所を出所したビリーは親に「妻を連れて帰る」と嘘をついたため、偶然出くわした少女レイラを拉致した。両親の前で妻の演技をするよう脅迫して、家に連れて帰るのが…。 ミニシアターで公開され、その斬新な感覚が若者に圧倒的な支持を得た。独特のカット割りや色彩感覚にセンスが光る。ヴィンセント・ギャロがエキセントリックで屈折したビリーの深い孤独を、切ないほどリアルに体現している。 レイラを演じているのは『アダムス・ファミリー』のクリスティーナ・リッチ。まだあどけなさが残りながらも官能的で母性愛あふれる少女を演じ、この作品を一層魅力的なものにしている。心温まるラストがたまらない。(星乃つづり)
カスタマーレビュー
レヴューを書かずにいられない! バッファロー'66 [DVD] ヴィンセント・ギャロ
びっくりしました。この映画は私の好きな映画ベスト3にいきなり仲間入りです。本当にファンの方には申し訳ないですし恥ずかしいのですが、私はギャロとこの映画を、ものすごおく勝手に、銃をガンガン打ちまくるようなハードボイルド映画だと思ってました。笑
全然違い…こんなにもアーティスティックでかわいい幸せな映画だったとは…。もしかしたらこれは女性の方が好む映画かもしれません。
最初、ビリーのあまりのキマらなさに吹きだしてしまうところが何回もあったのですが、本当に、ギャロという俳優さんがこんな方だったとは! 完璧主義というのが確かに伺えました。
全体の水色を基調とした色彩にポイントで赤や黄色などが入る映像、「私は本気だったのに」とレイラが言った時のビリーの表情、ストリップでさえ前衛アートのようなエキセントリックさのある新鮮さ。そうとにかくこんな映画初めて体験しました!!大好き!
簡単に言ってしまえば、へたれで神経質で情緒不安定で…て笑えちゃうくらいカッコつかない(見た目かっこいいのに)ビリーが愛しくて仕方ないです。彼の孤独も、似たところのある私は大共感でした。
そしてそしてクリスティーナリッチ!アニメのような、ぬいぐるみのような…なんという愛らしさ!ビリーと彼女のやりとりは映画を見ている最中、笑顔になってしまうのを止められず、もし人に見られていたら気味悪がられていたことでしょう。笑
…でも私は、やっぱりウェンディ側の人間の方がこの世界は生きやすいのだろうな、と現実的な視点からも見たりしてしまいました。
とにかく見ずに死んだら絶対後悔してたので本当によかった!!この映画大好きだ!
心の闇を描ききり、丸裸にしたギャロの勇気に、心の底から拍手を送りたいっ! バッファロー'66 [DVD] ヴィンセント・ギャロ
人間誰しも、暗い闇の中にたった一人でいれば自分の醜さがにじみ出てくる。それは、どんな些細なことでも例えば、友人についた嘘やすっぽかした約束や守りきれなかった抱負、自分の置かれた状況などなんでもいい。
それ自体はほんとに小さなことだけど、一人ぽっちでいればそれがどんどん膨らんできて自分の存在を消してしまいたくなる。
それを無くすには誰かにもたれるしかない。誰かに自分をさらけ出して、理解を得るしかない。素直になって話を聞いてもらうしかない。
簡単なことに思われるかもしれないけど、そんなことはなかなかできない。自分をさらけ出してしまえば、誰もがこんな「最低な自分」からは離れていくだろうと思うからだ。それなら、嘘で塗り固めた自分を演じている方がまだいいかもしれない。でも、つらい。嘘をつきながら生きているのがいやになる。罪悪感と劣等感で押し潰されそうになる。
ビリーが泣きながら呟いた「生きられない」という言葉はそんなことを表しているのではないだろうか?
そこに、光をもたらすのがヒロインのレイラだ。何の取り柄もないビリーに惹かれたのは、なによりもその勇気と優しさだ。自分をさらけだす勇気、嘘で自分を固めそれに大きな罪悪感を感じるのは本当に優しい人間にしかできないことだ。彼女がそこに気づいたからこそオープニングで自分が死ぬことしか考えていないビリーの表情に比べエンディングでのビリーの表情はまるで別人のように見える。
この映画はギャロの自伝的映画だと聞く。
自分を丸裸にしたギャロの勇気と、死の瀬戸際にいた人間の奇跡の生還を僕は確かにこの目で見せてもらった。
玄人作品! バッファロー'66 [DVD] ヴィンセント・ギャロ
これは先輩におすすめされて見ました!完全に玄人作品かな!普通の恋愛じゃないし意味がわからないって方もいるでしょうね!素人さんには絶対おすすめしません!これは玄人さん・・それも男性におすすめできる作品ですね!最後に一言!!自分は主人公の自己中すぎるとこが好きだったな〜wあれは完全に理不尽大王だな!女性の敵だw
ギャロの繊細な感性に脱帽。 バッファロー'66 [DVD] ヴィンセント・ギャロ
ギャロが、通りをくねるように歩いている。何かというと、おトイレに行きたい、もうたまりません・・・というのが冒頭のシーン。目的地に到達するのに結構時間がかかるのだが、そこに至るまでの緊迫感、恥じらい、それが言ってみればこの映画のすべてを表している。
この作品は限られた時間で、両親との人間関係に問題を抱える主人公と、その主人公にはじめは脅されて実家へ同行することとなった女の子の、ピュアな恋愛感情を描ききっている。
映画の世界観は、室内の照明にも現れている。かなりまぶしく、ぽわっとした光が壁から壁へ響きあうような、ほのぼのとした光。こういった光の使い方は、この人とタルコフスキーくらいしかできないんじゃないかと思う。
編集、録音、カメラワークなどとてもしっかりしていて骨太。編集など、ところどころ挑戦的な手法もとられていて、面白かった。
ちなみに、これに続くギャロの監督作「Brown Bunny」では、いわゆるハリウッド的な分かりやすいストーリーテリングからギャロが離れていく。しかし、それもこういうしっかりとした作品を撮れる人がするからこそ、見る価値があるんだと思う。ちょうど、ピカソが「普通の」絵を描けるように。
ACによるフラッシュバック バッファロー'66 [DVD] ヴィンセント・ギャロ
実は、この映画はACである主人公が 天使のような女性に出会い少しずつかわってゆくという同じ悩みの人には「うん そうそう!」と感情移入出来る映画なのです。映画の中では主人公の事が中心に語られていますが、彼女もきっと痛みを知っているのだろうと思えます。つまらない復讐しようとする主人公の行動がどれだけ滑稽なことか‥多才なギャロのメッセージだと感じます。
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