1990年7月7日土曜日、ローマ、テルメ・ディ・カラカラにて録音。この三人、二人までは揃ったことがたびたびあったが、三人はここまでなかなか集まらなかった。この時はサッカー・ワールドカップの前夜祭にあたっていて、それがこの奇蹟の競演を産んだようだ。
この時の席は全部で6,000席用意されたがたった10分で完売。未だ『東側』が存在したこの時にもかかわらず、『東側』を含めた54カ国で放送され、8億人の人がこの競演を愉しんだと言われている。
演奏はお互いがお互いを尊敬し合うかのように進む。メータの指揮も冴えていて、最後へいけば行くほど熱を帯びる。特にフィナーレ・メドレーがスタートするバーンスタインの『ウェストサイド物語』の『マリア』から後は文句のつけようがない完成度だ。聴かねば話にならないアルバムでしょう。
娘が赤ちゃんの時、毎日、朝から夜まで聞き続けた。とにかくお気に入りで、飽きることなく、何年、毎日聞き続けただろうか。3人が日本に公演に来たときどうしても行きたかったが、子供を連れて行くわけにもいかず、また、10万円のチケットに尻込みをしてあきらめた。その子供も大人になった。パバロッティはトリノオリンピックの開会式が最後の舞台となり、昨年の今頃亡くなった。
最近改めて聴いている。20年近く経とうと、やはり良い物は良い。3人のパリコンサートも秋にはお薦めです。
ドミンゴの粋さ、パバロッティの朗々とした天にも抜けるような声は筆舌に尽くしがたい。何度聞いても飽きることはないでしょう。聴くたびに感動し、そして、晴れ晴れとした気分にさせてくれます。
お三方ともすばらしい歌声なのですが、あまり心に響いてこなかった。自分でも意外に思えました。声、技巧とも全くすばらしいのですが、心がこもっているようには聞こえなかったです。3人で競い合っていたのか、自己主張が歌声に入ったのではないでしょうか?
Disc1
1.歌劇「アルルの女」~フェデリコの嘆き(チレア)
2.同「アフリカの女」~おおパラダイス(マイアベーア)
3.同「トスカ」~妙なる調和(プッチーニ)
4.喜歌劇「ほほえみの国」~君はわが心のすべて(レハール)
5.つばめは古巣へ(ディ・クレシェンゾ)
6.カタリ・カタリ(カルディルロ)
7.帰れ,ソレントへ(デ・クルティス)
8.グラナダ(ララ)
9.「港の酒場女」~そんなことはあり得ない(ソロサーバル)
10.歌劇「アンドレア・シェニエ」~ある日青空を眺めて(ジョルダーノ)
11.同「トスカ」~星は光りぬ(プッチーニ)
12.同「トゥーランドット」~誰も寝てはならぬ(同) 〈フィナーレ/メドレー〉
13.マリア~トゥナイト~太陽の土地~シェリト・リンド
14.メモリー~黒い瞳~カミニート~ばら色の人生
15.マティナータ~ウィーンわが夢の街~アマポーラ~オ・ソレ・ミオ 〈アンコール〉
16.オ・ソレ・ミオ
17.歌劇「トゥーランドット」~誰も寝てはならぬ(プッチーニ)