カスタマーレビュー
「音楽は何のために鳴り響きゃいいの?」 空中キャンプ フィッシュマンズ
日本語ロック(ロックと違うならポップミュージク全体でも結構)で数少ない、多角的に見て、貶しようのない傑作アルバムだと思います。当時、大して売れなかったこと以外は。
音楽性、歌詞、メンバーのいわゆる物語性、時代性、全てがこれ以上ないほどハマっていてます。
こういう決定版的なアルバムは、未だ日本から生まれ出ていないのではないでしょうか?
未だ毎年100組以上のバンドがデビューしますし、過去3、40年でそれこそ何万ものバンドと何十万もの日本人が挑戦してきたはずなんですがねぇ。
故キヨシローさんも、「コレ!」という、あらゆる面から見て比類のない傑作は、生み落としてはいません。影響力とキャリアを鑑みればフィッシュマンズよりは当然上でしょうが。
空中をたゆたっている気持にさせてくれるアルバムです。
それは単純に優しいわけでもないし、もちろん厳しいわけでもないし、希求しているようにも聞こえますし、ポップよろしく奉仕しているようにも聞こえます。美しいだけでもないし、美しくないわけでもありません。
このアルバムで佐藤君が「好き」と言ったとき、それは他の日本人アーティストが歌う「好き」とは違うようにも聞こえます。
たぶん、このアルバムを聞くと「失われた10年」なんてものは眉唾なように思えます。同時に、当時から今まで、確かに、何かが失われていたのかもしれません。
日本のロックの頂点のひとつ 空中キャンプ フィッシュマンズ
46歳になった。ずっと音楽が好きだ。LPはだいたい500枚、CDはだいたい2,400枚所持している。
そんな俺が言う。このアルバムは日本のロックの極点である。あえて言いきるならばこの連中はビートルズの領域にまで浸食したと個人的には思う。これ以上の褒め言葉がありますか?
俺はこの歳になってもカッコよく生きたいと思ってる。だけど佐藤君は醒めた目線で天国から笑うでしょう。カッコいい事はカッコ悪いって・・・90年代の早川義夫!安らかに。
水の中 空中キャンプ フィッシュマンズ
タイトルは空中とあるが僕の感覚では水中という感覚だ。
とにかく全篇に渡ってゆったりとした雰囲気。しかしながら非常に高いレベルのメロディは聴き手を曲に引き込み、全く飽きさせない。
けだるい歌詞は誰の心にも響いていくと思う。全てにおいてレベルが高い。
ここまでのゲイジュツさはレディオヘッドにも全く引けを取らないと思う。
声なんてすぐ慣れます。むしろこれじゃないとフィッシュマンズの魅力半減です。
ゆったりとした音楽が好きな方が聴くのは既に義務と化しているでしょう。
アルバム全体がいいというよりは 空中キャンプ フィッシュマンズ
1.ずっと前
2.ベイビー・ブルー
5.ナイト・クルージング
6.幸せ者
の4曲だけのミニアルバムだったとしても、十分名盤と呼べる代物だと思います。
それほどに(特に1,2,5)の完成度は高い、と思います。
アルバム全体としては、個人的には、それほど良いものであるとは思えませんが、この3,4曲は力を持った曲です。(曲自体に力強さはないけれど)
名曲だ、と思う曲がアルバムの半分ほども占めているというのは、稀有なことであると思う。
ヴォーカルに好き嫌いが分かれるところではあると思うが、ヴォーカルが受けつけないからといって聴かずに終わらせるのはあまりに勿体ないと思います。
「夏」なら 空中キャンプ フィッシュマンズ
「サニー・ブルー」
今の季節にしっくりだ。といっても、いわゆる夏のアゲアゲな感覚や爽快感が呼び起こされるわけじゃなく、肌がじりじりとくるような暑さが伝わってくるわけでもない。
夏の昼下がりの、冷房で冷えきらした部屋の中で、ダラダラと暇を持て余すだけのけだるさ、熱くも冷たくもないぬるま湯にずっと行水して浸かっているような、そういう何でもない、しょうもないといっていいほどの感覚や温度。そんなものが「音」となったとき、どうしようもなく耳に心地よい。
最新レビュー 空中キャンプ フィッシュマンズ
収録曲・トラック
Disc1
1.ずっと前
2.ベイビー・ブルー
3.スロウ・デイズ
4.サニー・ブルー
5.ナイトクルージング
6.幸せ者
7.すばらしくてナイス・チョイス
8.新しい人
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