カスタマーレビュー
天才の証明 バッド・アニマ 森園勝敏
これは隠れた名盤である。森園勝敏がプリズムを脱退した後に発表したソロ第1作目の作品だ。当時はスタッフやボブ・ジェームスらの活躍により日本でもクロスオーバーが盛り上がり始めた時期で、多くのミュージシャンがそのジャンルに参画してきた時期でもあった。森園と言えば四人囃子のギタリストというイメージが固定していた中、そういう「世間の目」を一切意識する事なく思いっきりクロスオーバーなアルバムを出してきた事に、当時のギターキッズは皆驚いたものだった。柔らかいタッチのギターピッキングによるミドルテンポの楽曲が多く、全体的に森園の穏やかな性格がモロに現われた“優しくて丸い”作風の作品だ。昔から交流のある安全バンドやジュリエットのメンバー、自己のセッションバンド「Bird's Eye View」のメンバーらがバックを務めており、リラックスした雰囲気が伝わって来る。ただしそのリラックスした空気の中で演奏された森園オリジナルの大曲「Dark Side Of The Fish」と「High Tide」は、ドラムとパーカッション、ホーンセクションの嵐の中を森園が自在にギターを弾きまくるという、大河の流れのごとき「怒涛の音鉄砲水」という風合いだ。これらにおけるバンド・アンサンブルの幅の広さは「日本でも屈指の演奏」と言って良いだろう。当時のライブでのこれらの演奏は相当な迫力だったに違いない。また同時に美しい旋律のギターバラッドは、身震いするほどの美しさだ。恥ずかしながらこの作品の本当の良さ、凄さを、私は発売後29年を経た今になってようやく理解出来たところだ。これを作った森園は、当時まだ24歳。彼を天才と言わずして誰を言うか。
魚の裏側 バッド・アニマ 森園勝敏
このアルバムのLP盤が発売された1978年当時、NHKの地方局は土曜日の午後に独自番組をやっていて、横浜放送局はリクエスト主体の公開番組をやっていたのだが、邦楽中心の他局と違って洋楽とロック主体だったのが異色であった。Jeff BeckのBlue Windが毎週かかってたな。そーいう番組だったので、森園勝敏がゲストで出演するのも違和感が無かった。というか、その時、ボクもいた会場は、明らかに四人囃子からのファンと、技を盗むぞ一瞬たりとも目を離すもんか状態のギタリストと思われる人々で満ちていた。そんな中、森園勝敏はカラオケのテープ(つーのか?)をバックに、終始余裕のある(といっても彼にとってだが)技術をひけらかすのでもないギターを楽しそうに弾いていたのを思い出す。
ボクにとっての愛聴盤の一枚ですが、いや、まさにこの時代のフュージョンというかクロスオーバーですね。四人囃子的なサウンドを期待した当時のファンは不満だったと思いますが、時代が二周回った今となっては、あの時代の貴重な音の記録になってます。いい感じで力が抜けてて和みますね。買えるうちに買ってください。
飽きません バッド・アニマ 森園勝敏
このアルバムはすごーく地味だけど何回聴いても飽きることはありません。聴けば聴くほど味が出てくる。
このCDが出た時は本当に嬉しかった。
森園さん、元気でしょうか。またこの様なCD出してください。
最新レビュー バッド・アニマ 森園勝敏
収録曲・トラック
Disc1
1.ディア・ハーヴィー
2.ユール・ステイ・イン・マイ・ハート
3.魚の裏側
4.ミッドナイト・ワルツ
5.ハイ・タイド
6.スペイス・トラヴェラー
7.ラスト・タンゴ・イン・メンフィス
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