豪快でありながら、繊細な伊藤久男の歌唱力が存分に発揮されていて、感激である。もちろん、藤山一郎、岡本敦郎も全盛期の声で録音されており、感動的な曲揃い。質の高い当時の歌謡曲を堪能できる。二葉あき子の若いコントラルトも魅力的だ。先日亡くなった並木路子も可愛い声を披露している。他の歌手、曲も申し分なく楽しむことができた。
原節子が出演したかの「青い山脈」はもとより、亡き並木路子の「リンゴの唄」、二葉あき子の「水色のワルツ」、岡本敦郎の「高原列車は行く」、それに藤山一郎の「丘を越へて」「夢淡き東京」「長崎の鐘」等々、とてもとても素敵で、ちょっぴり懐かしい名曲が目白押し !!
終戦後のやや新しめのナツメロ・ファンには、たまらぬ魅力を湛へた音盤です。当節の流行り歌に飽きたらぬ人は皆うち揃ふて聴きなはれ。面白ろおすえ。