この作品を見たのは私が中学生の頃でしたが、10年近く経っても未だ自分の中で消化できていない、消化するのが躊躇われる、それほどまでに深い作品だと思います。
ラスト付近では主要登場人物が次々と無残な死に方で散り、最終話ではあまりにも有名な主人公カミーユの精神崩壊で幕を閉じるこの作品は、最後の最後まで報われないものでしたが、当時一端に思春期特有の自殺願望を少なからず持っていた私にとっては、計り知れないほどのカタルシスを得られたのも確かです。
ガンダム史上最も暗く、奇異な主人公として捉えられがちなカミーユですが、その魂の叫びは私にとってどの主人公よりも最も共感を憶え、心に響いてくるものがありました。
映画のサブタイトルは「新訳」となっていましたが、それによって私もZという作品を自分なりに消化できる事を願っています。
(蛇足)
DVDの方にも同じことを書きましたが、もし機会があればビデオ版のジャケットをご覧になってみてください。ビデオは超美麗で本当に秀逸の一言に尽きます。特に13巻のジャケットは物語の締めくくりとして最高傑作だと思います。遠くからカミーユを微笑みながら見守るヘンケン、エマ、フォウ、ロザミア・・・。微笑むカミーユは、どこかもの哀しいけど、神々しくさえあります。ファンの方もそうでもない方も、必見です!