黒魔術風のおどろおどろしいジャケットとウッディ・ショウの書いた「Sweet love of mine」しか記憶になかった本作だが、ルディ・ヴァン・ゲルダー自身が24ビット・デジタル・リマスタリングしたこのCDを聞くと良い方に印象が変わった。
まず冒頭からの3曲がすばらしいんだけど、アナログ盤だとA面にあたるこの部分、私はほとんど聞いていなかったことに気づいた次第。
マクリーンが自分より一回りは若い共演者を鼓舞し、それに応えた若人が溌剌としたプレイをするといった理想的な展開だ。リズムセクションの3人はそれぞれ個性溢れるプレイだが、特筆すべきはジャック・ディジョネットだろう。清新で時代の息吹をかんじさせるドラミングは、フロントの二人(マクリーンとショウ)をあおるだけじゃなく、確実に新しい。
先に触れた「Sweet love of mine」はやはり名曲だ。8ビートのボサノヴァ調のメロディは何度聞いても印象的だし、ここでのショウのトランペットプレイは、この44才で夭折したプレイヤーを代表するものだと思う。
マクリーンのアルトサックスもこの時期としてはメロディックで、力感に溢れた快調そのもののプレイだ。