合衆国議会では、テロ防止対策として『通信システムの保安とプライバシー法案』をめぐって紛糾していた。法案成立を主張するNSA(国家安全保障局)の行政官レイノルズは、法案反対派の下院議員を暗殺する。しかしその犯行の一部始終は、偶然にも自然写真家ザビッツのビデオに録られていた。ビデオの存在を知ったNSAはザビッツを追跡する。映像をデータディスクにコピーし、携帯ゲーム機の中に隠して逃走したザビッツは、たまたま逃げ込んだランジェリーショップに居合わせた若手弁護士ディーンの買い物袋の中に携帯ゲーム機を入れる。映像のあるディスクの居場所をつきとめたNSAの次なるターゲットは、ディーンだった。レイノルズはNSAのスタッフと最新テクノロジーを駆使してディーンを抹殺しようとする。
プライバシーを侵害されることによって、自分の存在が消されていく様子がなかなかリアルに描かれていて、背筋が凍るような思いを感じました。でっちあげを新聞に載せられ、職と家族の信頼を失い、クレジットカードも使えず、孤立無援のまま逃げ回るディーン。どこへ行っても追跡してくる得体の知れない敵の存在が恐ろしく、盗聴器や発信器、人工衛星まで登場して、今のハイテクでここまでできるのか!という思いでいっぱいでした。ありえない設定だけど、その気になればディーンのように追い回され、存在を消されることも可能なのではないかと考えされられました。