カスタマーレビュー
ダビンチのような映画監督 Kubrick
数ある映画監督の中でもキューブリックくらい 研究書が出されている監督はいない。他に思いつくとしたら タルコフスキーくらいだ。
本書は大型本であり 定価も6900円と高価である。写真をふんだんに使っているし こういう価格でもしょうがないと思うが やはり 驚くべきは こういう価格を付けてでも売れるであろうと発行者が思うという点だ。そこまで キューブリックは「信頼」されているわけだ。
キューブリックには 師匠がいたとは思えない。また 弟子や後継者も皆無である。これほどまでに 孤高な孤峰である映画監督もあまり他には思いつかない。
彼の映画は 見事にジャンルがばらばらである。SF,ホラー、戦争、時代劇と多岐に渡っており 共通項を見出すことは難しい。もちろん評論家は その中に共通したものを無理やり探し出してくるかもしれないが それが正鵠を得たものかどうかは疑問だ。
彼は 彼のその時々の興味に素直に従って映画を作ったのだと思う。映画毎のテーマはあったとは思うが 例えば「フルメタルジャケット」から 反戦のテーマなどは全く見えてこない。「シャイニング」から 家族愛というテーマも読めない。
そういった部分でキューブリックの映画は冷たいと言われる。但し その「冷たさ」を批評する人はいても 批判や批難する人はいないはずだ。
まことに ダビンチのような才能あふれる方だった。その喪失感は埋まらない。
最新レビュー Kubrick
関連ページ
|