カスタマーレビュー
★少年ジャンプ史上に残るジョージ秋山の異色の怪作 海人ゴンズイ (ジョージ秋山捨てがたき選集 第 1巻)
★アクの強い作風とタブーを恐れない題材を扱う事で知られる奇才、ジョージ秋山があの世界一の少年漫画雑誌、「少年ジャンプ」で連載された異様な一篇で、奴隷船が沈没したために流人の島「神無神島」に流れ着いた異国人であり、アフリカ生まれの「海人ゴンズイ」が大騒動を巻き起こすお話だが、不条理な表現と中味が無い散漫な展開、稚拙な暴力描写には辟易してしまう。押し問答でパワフルな見せ場も捨てがたいが…。パロディー(ギャグ)の要素も無いことはないが、テーマ性が全く見えてこないのも困る。お色気も多少あり。ジョージ秋山にしては生ぬるくつまらない中途半端なできばえだが、魚の大群(カマス)や(ボラ)、(サメ)等の壮大な襲撃場面や実験的なイラスト風の大胆な絵柄には執念とプロ根性が伺える。彼の作品群の中でもお気に入りの『デロリンマン』や『博愛の人』よりは正直、遥かに劣るが、少年ジャンプ歴代漫画史上に残る異色のマンガであることは間違いない。人気がまるでなく打ち切りになったのも毒々しく、大袈裟過ぎて少年ジャンプ読者には体質的に受けつけなかったのでしょう。時代錯誤で奇っ怪なカルト漫画である。
キャラが結構可愛かったりするのに、残酷不条理のダークサイド世界がちりばめられるのはお約束! 海人ゴンズイ (ジョージ秋山捨てがたき選集 第 1巻)
このマンガが載った頃の少年ジャンプは読んでないのですが、単行本が出てて、本屋でちらっと立ち読みした記憶はあります。 たしかまだ中学生くらいだったと思いますが、帯にあるようなトラウマになる程の衝撃はなかったです(本当にペラペラっと流し読みした程度でしたし)。 今回入手してじっくり読んでみて、これ、打ち切りしないでもっと連載続けたら良かったのに・・と、思いました。 ジョージ秋山らしい残酷描写もあるし、不条理なストーリー運びと、自然や生き物の荒々しくも細かく野太いタッチなども、少年誌では浮いてしまう感じは確かにありますが、 このまま続いてたらどんどん(色んな意味で)面白いサバイバル話になっていったんじゃないか・・とも思えます。 今回の復刊ゴンズイを読んで思い出したのが、タイトルは忘れましたが「花のよたろう」15巻に併録されていた、人買いの島を題材にした短編マンガの事です。 人身売買で島に連れて来られて奴隷のように扱われていた子供たちが、仲間を失いながらも必死で島を脱出するという物語でした。 どちらかというとこの物語の方がもっと小さい頃に読んでしまったせいか、自分にはトラウマかもしれません。 子供の頃は断然チャンピオン派だったので、やっぱり「花のよたろう」からの影響が大きいし、ジョージ秋山といえば、真っ先にチャンピオンを思い浮かべます。 絵柄、ストーリー共に何となくジャンプ的では無いんですよね〜。 巻末の大西祥平氏の解説にもあるように『それまでの作品以上に「毒」の役割を演じるつもりだったハズだ』は頷けました。 同収録の「ドハツテンツク」は人間の業というのを「生」と「性」、そして「死」で表現してて、キョーレツです。 捨てがたき選集では「花のよたろう(転校後の話も含めて)」の復刊もして欲しいと、密かに望んでおります。
復刊のおかげでやっと全話読めました。 海人ゴンズイ (ジョージ秋山捨てがたき選集 第 1巻)
海人ゴンズイが連載されていた頃、私はリアルタイムで週刊少年ジャンプを読んでいました。しかし、この海人ゴンズイは、最初の巻頭カラーの話と、ゴンズイが女性を助ける為に海へ潜っていって、途中ウツボに襲われた時の話しか読んだ事が無く、どういう終わり方をしたのか長年気になっていました。今回の復刊のお陰で、ようやく全話通して読むことが出来てスッキリしました。トラウママンガとか、描写がエグイとか言われていますが、80年代の週刊少年ジャンプには、この作品以外にも描写の激しい連載がいくつかあった様な気がしますが私の記憶違いですかね?
雑誌の力。 海人ゴンズイ (ジョージ秋山捨てがたき選集 第 1巻)
一言で言えば、「黒人の奴隷少年が流刑島に漂着し、ウツボやカマスと戦う漫画」である。
絵柄はサムネの通り、ジョージ秋山テイスト全開。
なにしろこの漫画が、「週刊少年ジャンプに連載されていた」という事実が凄い。
キャプテン翼やキン肉マンが連載されている雑誌に、ジョージ秋山をもってくる。
打ち切りになったにせよ、新しいモノを作り出そう、というパワーがなければできないキャスティングだろう。
時代を生き抜いていかねばならない商売なのだから、仕方ない面はあるとして、
(いまのジャンプにそれだけの力があるだろうか…?)
今回復刊された「ゴンズイ」を読み返し、ひとりの少年漫画好きとして、考えさせられた。
併録の「ドハツテンツク」も、こちらは青年誌掲載とはいえ、相当な内容である。
難しいことを考えずとも、ちょっとカルトなものに興味があるヒトにはお奨めできる内容。
(確かこの復刊が発表されたとき、
『ジョージ秋山・海洋トラウマ漫画選集』
というサブタイトルがついていた気がするのだが、
『ジョージ秋山捨てがたき選集』と改題されたのだろうか?
本書のあとがきに、
「原稿を作者が紛失していたため、編集者の蔵書をばらして版下に…」
というくだりがあったが、『捨てがたき選集』とは、ジョージ秋山のファンであったろう
編集者の気分をよくあらわしていて、妙ながら良いネーミングであると思う。
復刊に踏み切った気持ちに対して、☆ひとつプラスした。)
アチョップ! 海人ゴンズイ (ジョージ秋山捨てがたき選集 第 1巻)
今読むと、トラウマよりも、トンデモに目がいくなぁ(笑)
トラウマシーンも、展開も、打ち切りのラストも記憶通りだったけど、人魚が出てきてからもうちょい続いていたと思ったら、すぐぶつ切りだったのね。
あの頃は1週間が長かったなぁ……
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