カスタマーレビュー
■芸術的なまでの描き込みにほれ込める作品 仙術超攻殻オリオン (Comicborne)
超科学的なまでの設定とその中で縦横無尽に駆け巡る人たちのリアルな描写、そして機械と人間の精神や肉体のつながりなど独特の世界観の元で繰り広げられる、俗に言う「士郎正宗ワールド」が思う存分はちきれるばかりに描かれた作品。士郎氏は最近CGによる描写を好んでいるようだが、この「オリオン」はまさに偏執狂なまでの手描きによるもの。その描写の細かさが本そのものの厚み以上の重厚感を作品に与えてくれる。
ストーリーはといえば、科学文明と東洋的魔法文明を足して仏教的観念と神道を付け加えたような異世界における、「人々の心の葛藤」を描いた物語。人の欲望が何を生み出し、何を引き起こしてしまうのかを警告しているようにも受け止められる。
士郎氏特有のダイナミックなコマ割や躍動感あふれる人物描写はもちろん、さまざまな当て字による観念や物品が登場し、それを読んでいくだけでも思う存分以上に作品をたん能できる。一応氏のスタイルとして「漫画のコマ割の外に注釈として記述された山盛りの説明」はあるが、別刊として発売されている「アップルシードデータブック」を紐解きながら読むと数倍は楽しさが増すだろう。
攻殻2巻と対の作品 仙術超攻殻オリオン (Comicborne)
初めてでも、ファンタジーアクションとして気楽に読めます。 もっとつっこんで読もうとするならば、アップルシードデータブックに収録されている「オリオン辞典」を読み、あちこちに散りばめられた言葉や描写の設定を楽しむ事ができます。 もっと深く読むなら、「攻殻機動隊2巻」のストーリーを見比べると、対になっている事が読み取れます。 攻殻2巻が「一人の人間の心の解脱」であるように、この作品も「ある星の『業』の爆発とその後の平穏」の物語です。この星を一人の人間と置き換えると、攻殻2巻と対になります。 しかし、ラストシーンは完全な対ではありません。 これが、続編への鍵になるのでしょうか?楽しみです。
世界観 仙術超攻殻オリオン (Comicborne)
難解さと裏腹になったおもしろさは謎解きの様相を含んで、おいしく堪能できた。必ず独特の世界観が展開されていて、作を重ねるごとに円熟しているのが、すばらしい。攻殻機動隊の原型と思われる部分も点在していて、作品間の思考過程の連続性がまた、複合的に「知っている人たち」にはたまらない魅力になっている。押井色のない原色の士郎正宗の世界がまた新たな作品として出現するのが楽しみだ。
壁の高さが心地いい 仙術超攻殻オリオン (Comicborne)
士郎正宗。一筋縄ではいかない漫画家で有名だが、この作品も例に漏れず難解。ていうか一、二を争うかも…。 まず登場人物の発する言葉の一つ一つが理解不能。考え出すときりがありません。 また『攻殻機動隊』等と比べると注釈が極端に少なく、たまにあったとしても注釈の注釈が必要なものが多数。 注釈だけで本が作れます。ものすごい濃いやつ。 にも関わらず、星5つ!なぜか?その難解さがまるで麻薬(もちろん未体験)のように心地いいからなんです。そうなんです。 一回だけでは飽き足らず(ていうか理解できず)もう一度読む。 で、少し理解する。するとその奥深い内容に触れることができてまた面白くなる。 で、また読む。この繰り返し。 結局私はこの作品を読み続けるでしょう。ず〜っと。 こんなすばらしい漫画家がいる日本に生まれて幸せですよ、ホント。
攻殻機動隊と時を同じくして出版された秀逸なSFである 仙術超攻殻オリオン (Comicborne)
〜攻殻機動隊が色んな映画や漫画に影響を与えた様に、この一冊も多大なる影響を現代に及ぼしていると言っても過言ではない。 例えば漫画「ナルト」などもかなり影響を受けていると思う。 偽文的な台詞や難解な世界観は攻殻機動隊よりもハードルは高い。 しかし読み応えと楽しさはすべてを理解できなくとも充実! 〜〜 無論、毎回読む毎に新たな発見がある奥深い一冊である。 いつか映画やアニメになるんだろうなぁ。〜
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