消極的で何からも逃げてしまう哲郎。
自分でもわかっている短所を他人に指摘されると怒ってしまう。そんな自分が嫌だったし変わりたかった。
家族への反発心も手伝って、家出同然の旅に出ました。
その旅の途中で出会った老人・藤太郎と一緒に旅をしようと思ったのも、ちょっとした自分中心な考えからでした。
しかし、一緒に旅をするうち哲郎は大切な何かに気付かされます。
頼りなくて我侭な哲郎に、最初苛立ちを感じました。
それは、哲郎に自分自身の姿を見たからかもしれません。
「自分はあんな風に年をとりたくない」「昔はあんなにかっこよかったのに」
本文中で何度も哲郎が思ったことは、若者なら一度は考えそうな事です。
だけど、哲郎は変わりました。
ゆっくり、自分で自分の変化に戸惑いながら、それでも道を一歩ずつ歩くように確実に変わっていくのです。
そして目的地に着いたとき、哲郎は心の目的地にも辿りつけたのです。
「自分を変えたい」という目標に。
やる前から諦めない、大事なことを教えてくれる本でした。
可愛い子には旅をさせろって、きっとこういうことですね。