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下品さの見本 巨人という幻想―そして、崩壊するプロ野球とその未来
読売ジャイアンツに関する本である。だいたい、藤田監督第一期から長島監督第2期あたりが、その対象となっている。中身のほうであるが、同時期のことを書いた他の本と比べて、まったく違うことや事実誤認、誤解、単なる思いこみと思われることが書かれており、内容をどのていど信じてよいのか判断できない。書かれている根拠もかなりあやふやである。しかし、この本のおもしろさは、ジャイアンツの裏を暴露している点にあるわけではない。週刊誌でいえば、週刊ポストや週刊現代、日刊紙でいえば、ゲンダイ、夕刊フジ、そして著者が属していた内外タイムスに代表されるスキャンダル専門誌の記者がどのような下品な人間であるかを強いリアリティを持って感じることができる点にある。世の中を「金、女、嫉妬」以外では解釈しないスキャンダル専門誌に深く関わりつづけることで、人はここまで下品になれるのかと、なかばあきればがら読むことができる貴重な書物である。なんといっても、本人がそのことをまったく自覚せず、むしろ、自分が正常かと思いつつ書いている点がかなり滑稽といえる。その下品さの見本として貴重さから、読む価値がありと判断し、星を3つとした。
本の内容以上に、著者の経歴に興味が湧きます 巨人という幻想―そして、崩壊するプロ野球とその未来
元"ジャイアンツ担当記者"がジャイアンツと日本プロ野球の現状を憂い、その原因を、担当記者時代の取材を元に指摘している本です。
私は"Nutural born ANTI GIANTS"ですので、もっと過激にジャイアンツをこき下ろした内容かと期待してこの本を手に取ったのですが、その意味では少し期待はずれといった内容でした。全体に「アンチになるほどの価値を失ってしまった現在のジャイアンツ」を寂しく思うというニュアンスが漂っており、舌鋒鋭く攻撃するといった厳しさはありません。が、さすがは元担当記者の執筆だけに、非常に臨場感溢れる、ある意味「生々しい」記述が盛り沢山で、結局一気に読破してしまいました。「現場で活躍されていた方のみが持ちうる迫力」みたいなものは充分に感じられますね。
なかでも、清原選手に関するくだりは、ごく最近のことだけに臨場感満点。特にジャイアンツに移籍した経緯などは、実に生々しいですね。
結局諸悪の根源は"あの方"となるのですが(誰のことかは誰でも判りますよね)、"あの方"に権力が集中してしまうきっかけを作ったとして"ある方"を指摘している点は、現場を見つづけてきた方だからこその論点でしょうね。興味深く拝読させていただきました。
ただ、内容そのものよりも深く興味が沸いたのは、著者が「さらば桑田真澄、さらばプロ野球」の発行者であり、且つ「ミラクルジャイアンツ 童夢くん」の原作者だったという点ですね。どちらも良く知っている作品ですが、まさか同じ方が、ほぼ同時期に立ち上げていた企画だったとは…いや驚きました。まぁそれだけに、桑田選手を巡る一連の事件について非常に深く切り込んでいるもの納得ですけどね。
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