カスタマーレビュー
卒研で使いました. 素粒子 (基礎物理学選書)
10年も前ですが,研究室では,宇宙論と言うことで,”時空と重力”を素粒子ということで,この教科書を用いました.非常に自習に適していたと思います.前半では,量子力学やスピンを復習して後半に備えています.きちんとノートを作れば,特に引っかかるポイントもなかったと思います.今みたら在庫無いとのこと,残念ですね.
時間演算子 素粒子 (基礎物理学選書)
エネルギーと時間の不確定性原理を説明するとき、時間はパラメータななのに演算子として扱っていることが気になる。しかし、基礎からていねいに書いている点はすぐれている。
学部レベルの教科書としては非常に良く書けている 素粒子 (基礎物理学選書)
同程度の教科書を読んだ事はないが、物理専攻の学部学生用の素粒子論の本としては非常に良く書けていると思う。一つには著者が前書きで書いておられるように、電磁&弱い相互作用の統一理論にほぼめどがつき、強い相互作用も含めた大統一理論への道筋が明らかになった、この種の教科書を書くには「非常に適切な時期」に書かれたものだから。ページ数の関係などで、実験に関する記述や、この時期既に多くの理論屋さんが志向していた宇宙論との関連に関する記述は全くといっていいほど割愛されているけれども、量子力学でのスピンに関する丁寧すぎるとも思える復習から展開される記述は極めて一貫性に富み、見事だと思う。 勿論、出版から15年以上が過ぎ、その間の研究の発展は著しい。だが、愚見ではそこだけをもって本書の価値が一気に減じることはないと思う。本書で詳述されているゲージ場の考え方自体は今後もこの分野の基礎でありつづける。また、昨年ノーベル賞に輝いた小柴先生のグループによってニュートリノに質量があることがほぼ確実になるなど、標準模型は再検討が求められているけど、例えばニュートリノの質量の問題については本書でかなり詳しい議論が展開されている。従って、「質量がある」という発見がどういう意味を持つのか、それを知るためには本書は非常に参考になる。教科書としては基礎的なものの部類に入るけど、未知の問題をきちんと解説してるという意味でも優れた教科書である。一応、量子力学の基礎は記されているけど、実際問題としてはその基礎理論を学んでいないと通読は困難。また、ローレンツ変換については附録に解説があるけれど、特殊相対論の知識も必要である。この手の教科書としてはミスも少ない。改訂は望むけど、今はまた教科書の書きにくい時期でもあり、このままの再版でいいと思う。ただ、より易しい教科書でないと…というので消えることを懸念する。
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