カスタマーレビュー
コレしかないんです。独W杯を追いかけた観戦記でマトモなのは フットボールタイム―たとえばこんなワールドカップ (エイ文庫)
著者は僕と同年代のフリーライター。「星屑たち」など、ちょっとセンチメンタルなテイストが持ち味だ。
本書も、その埒の中で、大会中の著者の行動は極めてダイハードなのだが、ベースに流れる独白調はなんとも軟弱。でもこのミスマッチがなかなかのもの。
日本戦にとどまらず、取り上げた試合については克明に展開を追っているし、批判すべきは批判し、キチンと主張を持っている。オフ・ザ・ゲームについての記述もVividである。
しかしながら、全体の雰囲気は一人芝居の独白のような、主観的というか自己完結的というか、不思議なテイスト。
とはいえ、もうコレしかないんです。独W杯を総合的に追いかけた観戦記でマトモなのは。
出版社もマイナーどころで、しかも文庫でしか出てないものだから、一般書店のスポーツ書の棚ではなかなかお目にかかれません。
でもやはり必読でしょう。W杯は正しく総括せねばなりませんから。
ちなみに収録されている写真(一部は筆者自らが撮影)もなかなかイケてます。
あの夏の日 フットボールタイム―たとえばこんなワールドカップ (エイ文庫)
著者の約1ヶ月半に及ぶ渡独記。世界規模のイベントをフリーライターの視線から日記形式で追っている。自分も同時期に1/3ほど同じ空間にいた事を回想させた。著者とはもちろん違う場所にいて同じスタジアムで観戦した日々。協会関係者ばかりの中で過ごした日々。1人で地図を見ながら歩いたライン川までの石畳の往路。十人十色ではあるが、もう2度と味わう事のないあの夏のドイツが著者の旅と共に集約されている。
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