カスタマーレビュー
思わず本を抱きしめたくなる珠玉の短編集 四月の野球
本屋を冷やかすことの醍醐味のひとつに、何の予備知識もなしに偶然掘り出し物を当てるということがある。本書は数少ないそんな本たちの中の一冊であった。文芸書コーナーをぶらぶらしていて、色鉛筆で描かれた素敵な表紙に惹かれるものがあって買うことにしたのだ。本書はメキシコ系アメリカ人の詩人が少年少女小説を書いたそうなのだけれど、シンプルで心にひたひたと染み込んでくるものがある、そんな小説ばかりだった。メキシコ系アメリカ人の少年少女たちの日常のひとコマが鮮やかに浮かび上がってくる。こういう本を読むとこれまでずうっと小説を読みつづけていて良かったなと思えてくる。
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