カスタマーレビュー
論理性欠如と認知症の理想なき護憲論 9条どうでしょう
内田樹は「『人を殺しても良い条件』を確定した瞬間に『人を殺してはならない』という禁戒は無効化されてしまう」と書く。内田の言を論理的に言い換えれば「内田樹は殺人罪がなければ必ず殺人を犯す」となる。私は殺人罪がなくても人を殺すことは出来ないだろう。大部分の人々も同じであることがデーヴ・グロスマンの「戦争における「人殺し」の心理学 (ちくま学芸文庫)」を読めば分かる。それから、小田嶋隆は「疲弊した焼け跡ニッポンが高度成長に向かってジャンプするための原資を作ってくれたのは九条だった」と書くが、それならば本当に軍隊を持たないコスタリカは超高度成長していなければならない。現実にはそうなっていないので小田嶋の論は棄却できる。このようにどの論者にも論理性に掛けている部分が散見される。
また、どの論者も憲法九条のもと戦後六十年平和であったという。それでは沖縄で米兵にレイプされた少女や北朝鮮の拉致被害者は「平和」であったのであろうか。
最後に憲法九条を理想としてるが、本当に理想であろうか。私が北朝鮮に拉致されたならば、日本国は全力を挙げ、最悪自衛隊隊員が武器を持って憲法九条に違反しても命がけで救出に来てくれることを願う。憲法九条のために見捨てられてはたまらない。故に私は憲法九条が理想であると断言は出来ない。皆様は拉致のような個人では抗えない不当な暴力にあったときに憲法九条を理想とすることが出来るでしょうか。
だってお前ら、バカなんだもんw 9条どうでしょう
私は最近、リーマン・ショック以前/以後という枠組みで考えている(きっと何年かすると「実は分水嶺は××年にあった!」なんて議論も出てくるのだろうけど、当面の大雑把な目安としては、これでいいと思っている)。で、「以前」に属する言葉が、「以後」の現在どう見えるかってことに興味がある。
本書は06年3月刊行で、小泉政権ですね。9月に安倍政権が発足する、そんな時代。確かにあの頃は、ホントに憲法改正されるかも、っていう空気でした。妙に発情してるオヤヂが多かった。ま、憲法には手が届かなかったけど教育基本法は改正されちゃったワケだし……
そういう文脈で出た本ですが、これは「以後」の現在でも読めますね。古びちゃった部分は、そんなに多くない。
内田は9条と自衛隊、米国の利益という視点から見たら全然矛盾してないよと言ってる。日本人は奴僕国家の屈辱に耐えられなくて多重人格化したそうだ。でも結論は、人格的統一性を回復しよう! ではなくて、病識を持とう! ハハハ。これって大塚英志の戦後民主主義(=ディズニーランド)擁護論と似てるなって思った。
ただ戦勝国・敗戦国の区別とは独立に、戦後の東アジアが米国の世界戦略に従って軍事重視エリアと経済重視エリアに色分けされたという話もあるワケで、日本の場合はある種の「幸運」に恵まれたということになる。すると内田の議論って「せっかく転がり込んだ幸運なんだから、手放すのは損だよ」って話だね。しかし国内的に見ても、沖縄ゴメン、で済むのか?
そこいくと平川克美の議論の方が、私的には好きかな。要するに、改憲はアリだと思うけど、お前らが唱える改憲は嫌だ。だってお前ら、バカなんだもん……ハハハ。
あと町山の文章も、私は面白かった。『アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない』で垣間見せた軍隊好きは、筋金入りだったんだ。
読みやすく、おもしろい。絶対おすすめ。 9条どうでしょう
改憲論議かまびすしい時が過ぎた今、この本を読んでみると、みなさんここに展開される論理にある程度納得するのではないでしょうか?改憲というのは一種の流行のような情緒的なもので、本書の中で平川克美氏が言うように、現実と条文の齟齬の問題ではなく、日本人の集合的な価値観の変化によって盛り上がったものだというのがよくわかります。
小田嶋隆氏は嫌韓のネット右翼たちが無意識のうちに目指しているのは韓国のような国だと書いていますが(これが当たっているかどうかはともかく)、日の丸君が代を強制したがり、格差社会をめざす施策を次々に実行する日本の指導者層たちがめざすのは、北朝鮮のような国なのでしょう。
そう考えると、町山智宏氏の「星条旗は国旗を焼き捨てる自由すら保障する国家の象徴」で、イラク戦争に反対するデモ隊も星条旗を振っていたというのは実に含蓄のある話です。
どの著者もそれぞれの視点から9条を変えるべきではないと強く主張していますが、どれも読みやすく、おもしろく読めます。おすすめです。
もし世界が1つの学級だったら・・・?(今の状況の風刺) 9条どうでしょう
アメリカ『おい。あいつの机の中ヤベェもんばっか入ってんだぜw』
北朝鮮『・・・・』
アメリカ、北朝鮮の机を蹴飛ばす
アメリカ『うわwwwwwコイツコンバットマガジン買ってやがるwww』
常任理事国『きめぇwwwwwwwwwwwどんだけwwwwwwwww』
アメリカ『お前次の日からコレ持ってきたらクラス皆でフルシカトな』
常任理事国『おk』
北朝鮮『・・・・・』
日本『アメリカくん。俺の漫画返せっていっといてくれません?』
アメリカ『気が向いたら』
日本『・・・・ハイッ』
ガンジーの非暴力が功を奏したのもイギリス軍が膨大な数のインド人の反乱と日本軍の加担を恐れたからであり、
真の意味で武力の無い平和的解決などありえません。
自衛隊はやられたら守るというだけでやり返せない軍隊である以上現に国民の生命が脅かされても
金と物資でしか解決に導けないのです。中国による油田の強奪、韓国による竹島侵攻、
北朝鮮による拉致、台湾による尖閣諸島の防衛ライン突入、オーストラリアによる拿捕、ロシアによる北方領土・・・これほど舐められている
のに現に自衛隊も9条も何の抑止力にもなっていません。
竹島にしろ北方領土にしろ報道が無いだけで年に数百人死んでいます。
軍隊があれば一気に彼らを排斥できたでしょうしそもそもこういう事態にはならないでしょう。
おもしろい! 9条どうでしょう
護憲派、改憲派を問わず、楽しく読める一冊です。
自分は、憲法・法律論はまったくの素人です、又
テレビの討論番組やネットなどで見かける護憲派の意見(逃げろ、とか非武装論)
には、不快感を感じている、どちらかと言えば改憲派の人間です。
そして、この本の著者は全員護憲派であります。
にも関らず、大変すんなりと読み切れました。
著者の先生方の文章が非常に読みやすく(個人的には小田嶋先生のファン)。
堅苦しくなく、重苦しくも無い快活な文章で憲法の成り立ちや意義が
書かれており、憲法初心者にも大変解りやすい内容になっています。
他のレビュアーの方も書いていましたが、決してサヨクの戯言ではなく、
キチンとした現実感覚に基ずいた憲法論であり、
読んでいて不快な気分になることはまず無いでしょう。
読後うっかりしてると、護憲でも良いか、何て考えたりしてる自分がいるかもwr
今まで憲法について、特に考えた事の無い人達に是非読んでもらいたい
肩の力を抜いて楽しく読める一冊です。
最新レビュー 9条どうでしょう
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