淡々と、それでいてしっかりとしたタッチで特徴のある伊藤伸平氏による、少年キャプテン鉄人増刊で連載されていた、どたばたハードガンマニアアクション漫画。最近某週刊誌で連載中の漫画とタイトルが似ているが、まったくの別物なので要注意。また、一言でいえば「ガンマニアなスケ○ン刑事のパロディ漫画」といったところか。
舞台は大きな戦争が終わった直後の近未来。学校や学園など、教育単位で都市国家がいくつも営まれ、退廃した空気の中で人々がアナーキーな生活をしている世界。そんな世界で(元)文部省コマンドのアディ・リンが、ボケ役のロビンと共にあちこちの学校を巡り歩き、さまざまな騒動(しかも火器によるもの)を起こしていくという珍道中物語。
主人公リンは伊藤氏の他の漫画同様、どこか現状に醒めていてドライな雰囲気があるが、それが世界観にマッチしている。一話完結型のストーリー展開と伊藤氏ならではのスピード感ゆえに、あっという間に読み終えてしまうことだろう。
話中に登場する武器はいずれも現行の小火器。リサーチとディテールに凝る伊藤氏ならではの描写は、「話中の火器など飾りに過ぎないから適当でいいだろう」とばかりにいい加減なものが登場する一部の作品には参考にしてほしいくらいだ。
ストーリーの流れとしては、主人公と教育委員会との関係、首都の様子など、まだまだ先があるような雰囲気だったが、この単行本一冊分で作品自体が終了している。残念といえば残念。